■ 腰痛日記 ■
ケイの10年にわたる痛みの治療体験を少しずつ書いていきます

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2004年06月18日(金) プラシーボとノーシーボ

暇をみつけてピンク本の再読をしています




みんなわかってくれると思うけど・・・↑(投票ボタン)
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私は本の再読ってほとんどしたことが無かったのですが
最近昔読んだ小説の再読もするようになりました

読み終わったときの感想は
別の本を読んだみたいな印象で
一冊で二度美味しい って感じかな(*^_^*)



― 『心はなぜ腰痛を選ぶのか』 ―
(The Mindbody Prescription)
I・E・サーノ 著 長谷川淳史 監訳 浅田仁子 訳

このところ
「ノーシーボ nocedo」
という言葉をよく耳にするようになった

これは、プラシーボとは逆に
「有害な」相互作用が生じて病気になる現象を指す

言葉そのものは
「害を及ぼす」
という意味だ

ヴードゥー教の呪術について知っている人は
ノーシーボの存在を認識している

知り合いに老齢の家庭医がいるが
その患者のひとりは
死ぬ決心を固めたと思ったら
どこも悪くないのに
本当にすぐに亡くなってしまったそうだ

今日の西洋社会を苦しめている痛みの蔓延は
もっぱらこのノーシーボによるものだといっていい

腰下肢痛に襲われると、医者を訪れる

そこで、どうも背骨に問題があるようだ
おそらく椎間板ヘルニアだろうと告げられる

TMSは無害だが
構造異常が直接の原因だと告げられるのは
痛みは今後も続きますよ
と保障されたも同然だ

安静にして横になっているようにといわれ
重症に違いないと思い込み、痛みは悪化する

安静にしていても痛みは引かないため
MRIを受けることになる

その結果
L5−S1に椎間板ヘルニアが見つかったばかりか
その上二つの椎間板が潰れているせいで
垂体同士が擦れあっているなどとまでいわれ
震え上がる

自分の腰に「異常がある」ことを示す
具体的な証拠を突きつけられたのだ

たいては
すぐに手術したほうがいいと薦められるか
保存的な治療が効かない場合は
手術が必要になるといわれる

その結果、痛みはさらに増す


この手の話はいやというほど聞かされてきた

ようやくわたしにたどり着いた患者は
これまで知っている限りの治療を試してきた
手術も受けたと訴える
二度手術を受けたという者さえいる

それもこれも
至るところでノーシーボを仕込まれているせいだ

用いられている治療法はどれも必ず
構造的な病理あるいは筋肉の障害を
前提としたものであるため
恐怖はさらに膨らみ
痛みはさらにしつこくなる

それなら、痛みの本当の原因を教え
実際には自分の腰は正常であり
たいていの椎間板ヘルニアは正常な変化だ
と教えてくれる書物を読んで回復するのは
当然ではないか

ノーシーボを逆転させているのである

それもプラシーボによってではなく
身体を癒すことのできる心の力の協力を仰い
で逆転しているのである

もっとはっきりいえば
TMSは、教育によって患者が
心身相関関係の本質を気づけば“治癒”する

パート博士の提言に従えば
「心と身体(mind and body)」という言い回しは
もはや「と(and)」で結ぶべきではない

本書のタイトルが示すとおり
「心身 mindbody」
というもうひとつの言葉にすべきなのだ


――――――――――――――――――――――

ブルーの部分はまるで自分のことが
書かれているよう(ーー;)

医師からこのような説明を受けた方は
多いのでは?


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