■ 腰痛日記 ■
ケイの10年にわたる痛みの治療体験を少しずつ書いていきます

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2004年05月28日(金) 整形外科領域の不定愁訴とうつ状態

センセから頂いた最新の小冊子
一部抜粋掲載しますね

:::::: 整形外科領域の不定愁訴とうつ状態 ::::::
監修(中部労災病院心療内科部長)
― 2004年2月作成 ―


【整形外科領域でよく見られるストレス病】

整形外科領域

関節リウマチ(RA)
全身性筋痛症
結合織炎(筋硬結)
腰痛症
背痛
多発関節痛
肩こり
頸肩腕症候群
外傷性頸部症候群
(いわゆるむちうち症を含む)
痛風
他の慢性疼痛性疾患
など


神経・筋肉系

緊張型頭痛
その他の慢性疼痛
疼痛斜頚
書痙
眼系瞼痙攣
めまい
冷え性
しびれ感
異常知覚
運動麻痺
失立失歩
失声
味覚脱失
舌の異常運動
振戦
チック
舞踏病様運動
ジストニア
失神
痙攣




【うつ病(depression)とは?うつ病を疑うポイント】

「うつ病とは、悲しくて寂しくて
死んでしまいたくなる疾患」
とだけ理解していると
軽症うつ病は確実に見落とすことになります
私は、もっとも現実的なとらえ方として

「うつ病とは、意欲、食欲、性欲、睡眠(欲)
集団所属欲などの本能の働きが減退して
人間としての生産性(エネルギー)が低下した状態

と考えています

軽度うつ病で多くの場合、外見上悲哀感がなく
身体症状が前景に立っています
そのため
患者はまず一般診療科を訪れますが
一般的な検査をしても
それに見合った異常所見が見られない場合が多く
背景にあるうつ病が見逃されてしまいます

身体症状の仮面をかぶっていることから
「仮面うつ病」と呼ばれます

軽度のうつ病患者の訴えは
身体的不定愁訴とともに
易疲労感、睡眠障害(早期覚醒・熟眠障害が多い)
食欲低下、不安、焦燥感などが多く
これらの症状は日内変動を伴います



【まとめ】

うつ病は本来精神科で治療されるべき疾患です
しかし、ここで紹介したように
軽症うつ病(仮面うつ病)の場合は
悲哀間がほとんどなく
身体症状が前に出やすいため
患者の多くが精神科ではなく
一般診療科を訪れます
関節痛と不眠だけを訴えて
整形外科を受診すると考えられます

精神疾患といえども
うつ病の治療過程は一般身体疾患の治療機転と
何ら変わるものではなく
快感を憎悪を繰り返しながら
徐々に回復していくものです

このことを理解し
安全性の高い新しい抗うつ薬などを用いて
対処を行っていけば
軽症うつ病は一般医にとって十分治療可能な疾患なのです
一方、非専門医としての限界についても心得ておき
専門医への紹介のタイミングも
知っておかなければならなりません


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