| 2007年05月31日(木) |
ナイロン100℃「犬は鎖につなぐべからず」@青山円形劇場 |
行ったのは昨日ですが、ツレとナイロンのお芝居を見てきました。定時を18時になるようにしてダッシュ。 (そしたら18時以降にいろいろあったらしく「あっ佐山さん帰ってる〜て大変だった」と言われた。知るかい。ちゃんと全員に言ったわい)
今回はケラさんの原作ではなく、岸田国士の戯曲「犬は鎖につなぐべからず」「隣の花」「ここに弟あり」「屋上庭園」「騒雨」「ぶらんこ」「紙風船」の7編を“同じ町内で起きてる話”としてケラさんが繋いだものでした。ほとんどが夫婦間とかの日常的な話なんですが、10組くらいの夫婦やらのエピソードが入り乱れ、人も入り乱れ、でも混乱することなく見事にまとまってて、ケラさんのすごさを改めて感じました。衣装も豆千代さんの着物で、それぞれのキャラクターに合ってて、すごく素敵ですごく可愛かった。着たいのばっかりだった。 内容も、笑いも交えつつけっこういろいろと考えさせられるものでした。大正から昭和初期に書かれたものなのに、岸田国士がモダンだったのか、人間の感情が普遍なのか、話してる内容は今と変わらないんだなあと。金持ちの旧友に再会してひがんだ態度をとる落ちぶれた男とか、隣の奥さんを羨ましがるとか、新婚旅行でキレて姉夫婦の家に押しかける妹とか、兄に反抗しつつウダツが上がらないから結局甘えてる弟とか、ご近所で奥さん同士の悪口を言い合うとか。ツレは休憩時間にぼそっと「貧乏っていやや」と呟いてた(笑) あと転換時に役者が入り乱れて踊りながら椅子を運んだりするのですが、それがとても面白かったです。振り付けが踊れない人でも踊らせる有名な方だそうで。最後の転換時の踊りが個人的に非常に恐ろしかったのですが、そういえば以前テレビでその人の怖い振り付けの舞台を見た気がする。
でも今回の公演では、なんといっても緒川たまきさん。 私はもともと大ファンでしたが、実物はもう、大袈裟でもなんでもなく、出てきただけですべてを惹き付ける、ぶっちぎりの可愛さ美しさでございました…竹久夢二の絵から出てきたのかっていうような、レベルやら種類やらの違う可愛さ。思ったよりも背が高くて(170以上ありそう)すらーっとしてて、それで豆千代さんの着物をぴんと着てるものだから、完璧です。また役柄が控えめな妻とか、夫と空想の旅行を無邪気に楽しむ妻とかそんなんだから、仕草や表情が可愛くて美しくて。化粧をする手つきとか本気でやばかった。海辺でみのすけさん(夫役)に帯をくるくるされて「あ〜れ〜」と回るのはケラさんのサービスだと思った(笑)。終盤に、萩原聖人さんと寄り添って話すちょっとしたラブシーンがあったのですが、美男美女の非常に美しい絵でため息が出ました。美男美女じゃないと映えないシーンはあるんだと思った。 萩原さんもけっこう好きな役者さんでして(そもそも顔が好みだ笑)着物もとても似合ってたし、へたれ青年ぷりを好演してて良かったです。ナイロンの役者さんももちろんうまいし。松永玲子さんや新谷真弓さんという女性陣が光ってたかなあ。植木夏十さんもおかしかった。
しかし他にも綺麗な女の人は出てたのに、たまきさんが本当にぶっちぎって可愛すぎて、逆に意識的に他の人を見るようにしてしまいましたよ。芝居の流れと無関係に見てしまう、そんな可愛さ。なんかもう、見れただけで幸せだったかもしれん。 青山円形劇場は非常に狭くて、中心の円を囲むように5列くらいしか席がなくて、一番後ろだったんですが正面ブロックでして、あんな近くで見ることなんてこの先ないだろうと思って凝視しておきました。
帰りの道中もツレと「たまきさんは本当可愛かった」「なんなんだろう、あの存在は」と賞賛しきりでございましたよ。 本当、内容も見た目もよいものを見れました。満腹。
|