佐山葉月の日記
うかうか一年。地味でぽやんとした趣味の毎日。

2006年11月21日(火) 色褪せた世界に僕はいた

午後イチくらいに派遣会社の営業の兄ちゃんと落ち合い、面接に行って来ました。面接が20代後半〜30代くらいの女性3人という珍しい感じで(普通男性がメインでしょう)でも聞いてみたら別に女性が多い会社でもないらしく不思議だったんですが、まあ普通に話をしまして、なかなか好感触だったんでは、て感じでまた連絡お願いしますと駅前で営業さんと別れた約15分後、電話があって「採用だそうです」とのことで、早え!とびっくりしました。いやでも、本当に決まる時はそんなもんかも。
開始の日程は調整して後日連絡、ということで決まってませんが、早くても来週じゃないでしょうかねえ。なんにせよ安心しました。前みたいに制作メインというより仕事内容は広がるみたいですが、それもスキルアップと思い頑張ります。ちょっと遠くなるけれど。

それでほっとしたのもあり、帰りに広尾まで足を伸ばして念願のチェコ大使館のヤン・シュヴァンクマイエル原画展に行って来ました。そんなに広くない人っこ一人いない部屋にぐるりと並べられた展示を、ひとりぐるぐると何周も見入っておりました。途中でお姉さんが一人来たけど。面接帰りだったためスーツだったのでさぞ異様だったろうなあ私。最近出版された、ヤンの挿絵による「不思議の国のアリス」の原画展だったのですが、20日に内容が入れ替えられたらしくて「鏡の国」の展示になってしまってました。堪能しましたけどね。これも近日刊行らしいです。隣の小部屋には別のアーティストのガラス細工も展示されていましたが、ヤンの映画に出てきそうな食材のオブジェたちで面白かったです。受付のお婆ちゃんに「撮っていいですか?」と聞いて看板とエンブレムを撮影させていただきました。そしてヤンのチラシや、行く予定もないのにチェコの観光案内などを軒並みもらってきました。
「不思議の国」の絵本も売ってましたが、カードで払いたかったのでそこでは買いませんでした。明日池袋に行く予定なのでそこで買おう。



そしてほてほてと帰って、時間もあったし夕飯にポテトサラダなんか珍しく作って、のんびりしてたんですけれど、なんかちょっと、知り合いの日記やらmixiの書き込みとかから、また何かやらかしたんかい、とちょっと確認してみたんですけれど。

名古屋初日のMCね。

まあ…私はその場にいたわけではないので、直接見聞きしたわけではないので、どういうニュアンスでどういう言い方で言ったのかは分かりません。冗談ぽく言ったのかもしれないし、真剣に言ったのかもしれない。それによってかなり伝わり方は違うかなあ、読んだだけで100%の判断はできないかなあ、と思います。とはいえ、最初にそれを知った時の気持ちは「あーあ」でした。
明るいロックが嫌いでもいい。笑顔で、ていうのが嫌だというのも別にキリトのスタンスだしそれでいい。でも、だからと言ってその相手を貶めていい権利はキリトにも、誰にもないはずです。だって今までキリトの理想に沿ってやってきたんだから、離れた人がキリトの中にはない音楽をやるのは当たり前とも言えるわけで。自分が好きじゃない、全然違うことをやってる相手を見て失望したのだとしても、そうやってライブで公然と貶める発言をしていい権利は、誰にもないと思います。

そもそもが、私は、ライブで誰かを貶める発言をする、という行為が嫌いなんです。
面白く言うとか、冗談で済まされる範囲ならともかく、そんな場で言うことに対する知性と品性を疑います。

そして…すいません、暴言ついでに書いちゃいますけれど、私はその場でそれにわいて共感するファンの方もどうかと思います。そりゃあね、ファンはアンジェロに行ってるわけだし、ピエロに一番近い音について行ってるわけだし、正直アイジと潤さんの活動に着いて行けない、好きと思えない人がその場にはすごく多いと思うし、そりゃあキリトのその発言には共感するでしょう。
でも、です。俺たちの方が断然すごいぜ、ならまだしも、失望したよ、ていう発言に対しても共感してしまうわけですか、と。皆で貶めるようなことをするんですか、と。
なんかすごい嫌だなあその空気。そう思うんです。…もちろん、その場にいたわけじゃないので正確なところは分からないんですけれど。でもねえ、明らかに来てるファンが味方であることを分かっていてそういう発言をしたわけで、当然盛り上がって、ていうその場の空気がねえ、想像するとすごく嫌。体験しなくて良かった。
本当、今はもう、アンジェロは「行く気にならない」じゃなく「見たくない」になってる。

結局全然変わっていないし、分かっていないんだろうなあ、彼は、と思います。
すんごい落ち込んで、そこから浮上して報復に出てるんだなあ、という、今までの彼の行動そのまんまだなあ、と思います。
いつからかなあ、私がキリトの発言に感動出来なくなったのは。すべてが自己弁護だと感じるようになったのは。
いつからかなあ、ピエロの歌詞が心に残らなくなってきたのは。


 < 戻  INDEX  次 >


佐山葉月 [MAIL]