佐山葉月の日記
うかうか一年。地味でぽやんとした趣味の毎日。

2006年11月20日(月) PlasticTree“蒸涙反応SOS”@高崎ClubFLEEZ(11/19分)

翌日に書いてるため日にちずれてますが。

雨の降る、すんごい寒い日となりましたが、高崎までのんびり行って来ました。友達が乗りたがったので湘南新宿ライナーのグリーン車に乗ったのですが、ホームでスイカに記録→席で天井にタッチして登録、というハイテクっぷりにびっくりしました。時代は進んでいるのう。
あまり本数がないので、ホームには同じ場所に向かうんだろうなーという子たちがちらほらいましたね。私は普通のデニムスカートにヴィヴィアン・タムの黒パーカーで行きました。しかし友達が荷物になるから、とレインコートで来たのですけど、終了後に黒レインコートを頭から被って人っ子一人いない暗い商店街を歩いている様は、軽くホラーでした(笑)。
最初、ロッカーに荷物を入れるために入って行った時、すれ違ったスタッフらしき兄ちゃんが携帯で「竜太朗くんが行くから〜」と言ってて一瞬止まってしまいました。そして入場待ち中、延々と「デトロイトメタルシティ」について語り合っていた私たち。ぶちおはクラウザーさんなのか、私はジャギ様ファンだ!とか。サツガイ。皆サツガイ。

整理番号は200番代だったのですけれど、入ったらPA後ろの柵が全然開いてまして、前回そこから見て非常に素晴しい光景だったのでそこを確保しました。そうしたら私の位置は本当にど真ん中で、しかもステージと高さがほぼ一緒でして、真正面に竜太朗くんが!というすごい視界で見れました。友達は皆「こんな正面は照れて無理!」と私に譲るんだもん(笑)。「今日だけは、目が合った!ていうの嘘じゃないよ、存分に思いたまえ」とも言われましたが、確実にこっち方面を見てはいたよな、と思います。だって真正面。
でもメンバーはほぼバストアップしか見えない状態でしたので、あまり衣裳とか分かりません。ぶちおはちらちらとしか見えなかったし。竜太朗くんは黒ニットだったかな、黒く斜めにカットされた前髪に全体がぼさっとしてました。明くんは白カットソーに黒ベストみたいなんを重ね着かな(最初ただノースリだけかと思ってて途中で「入れ墨がない、着てる」と気付いた)。リーダーとぶっちくんは本当に見えませんでした。
伝説の高崎なので、モウイTシャツを着てる子もけっこういたのですが、先日の札幌でパート替えボウイ(別名長谷ロック)はやったらしいし、前回ボウイ三昧だったBGMも普通に洋楽だったので何もやんないんだろうなーそれでいいよねえ、と友達と話してました。

セットリストはまったく横浜と同じで、マイブラが流れてイロゴト始まり。シャンデリアの曲が主で、新旧色々なのが混ざる面白い選曲でした。
いやー、しかしねえ、直後の日記でも書きましたが、この日のライブはものすごいかっこ良かったです。キレというか迫力というかエモというかグルーブというか、すべてがものすごかった。特にすごかったのが序盤のクローゼットチャイルド、アンコールのヘイト・レッド、ディップ・イット。すごかった、とにかくすごかった。それしか言えないくらいかっこ良かった。この二曲、片や1stアルバム、片や最新アルバム、ていうことを考えても感動します。なんてかっこ良い曲をずっと作って、ずっと演奏しているバンドなんだろう。
本編が終わった時、友達がものすごい真剣に「私たち正しい。私たち正しいよ! 今日のこれ見たでしょ? 本当にかっこ良いものを知ってるんだよ私たち!」と言って、皆で暫く呪文のよーに「私たち正しい」を繰り返しましたけれど(笑)本当に、そんな気持ちでした。
メンバーはストイックに演奏に徹してる感じで、そんなにご機嫌!て感じにはにこにこわいわいしてませんでしたが、あの迫力を出してくれたのなら絶好調なはずです。皆が全然動かず粘ったお陰でトリプルアンコール(多分このツアーでは初なんでは)もあって、それがリセットでまたかっこ良くて、本当に楽しかったです。最後、去って行く竜太朗くんがいなくなる前から拍手と「ありがとう!」て声が起こってたくらい。「幸せです、またすぐ会いましょう!」て言ってくれたけど、優しいなあ、こっちこそ幸せだよ、て思いました。


以下覚え書き。
・イロゴトの大サビでの竜太朗くんの奇妙に上がった腕が大好きです。
・途中から竜太朗くんは完全にスイッチが入った感じで挙動不審で素敵でした。
・サンデーの竜太朗くんがものすごい病的でした(あんな可愛い曲なのに)。マジでLに見えました。
・竜「外は寒かったろう」
・竜「屋上で空を見てて、寒いんだけどきれいでした」
・正「誕生日をステージで祝ってもらうことは何回かあったんですが、今年は二重三重の罠が」竜「もういかに長谷川を驚かすかっていう方に」
・なんかの曲の後、素晴しさのあまり友達と「何だろう」「何だろうねえこの素敵さ」と呟きあっていたら、竜太朗くんが「なんだろう」と言ったのでびびりました(同じ気持ち!?)
・竜「ありがとう、みんな。ありがとう、地球。ありがとう、未来」
・ロケットが非常に美しかった、ギターもボーカルも。
・メランコリックがすごい迫力で「こんなメランコリック聴いたことない」と友達が叫んだ。
・MC途中、竜太朗くんが「すいませーん」とスタッフを呼び「大丈夫?ここ上がってもいいよ」と言っていた。前の方で倒れた人がいたのかも。モッシュぽかったからなあ…
・アンコール、バリア〜ヘイト・レッド、の流れは圧巻でした。特にヘイトは何であんなにかっこ良かったんだか、まるでマジックです。
・アンコール2、明くんだけちゃんとモウイTシャツで登場。
・ボウイをセッションでやるも、竜太朗くんが歌に入れず終了。「違う曲歌いそうになった」
・モキラコールの後「モウ太朗!」と言われ、竜「モウ太朗って!」明「いないから!」と反論。
・竜「モウ太朗さんは高崎で骨折して引退しました」(爆笑)竜「あ、その節はお世話になりました(指を見せながら)」
・竜「告知します(バックでボウイのセッション)えー、まったく曲に乗れていない自分がいます!」
・竜「(告知の紙を見て吹く)ひどくない?これ」なんか変な絵が書かれてました。
・C.C.Lemonホール、と言う時やっぱり笑い、竜「渋谷公会堂です!」と言い直す。
・しかしこのセッションのボウイがまたかっこ良いこと。
・竜「今日のステッカーはササブチくんです。今演奏中なので喋れませんが後で気が向いたら」
・竜「高崎ー!高崎ー!ロックの聖地なんでしょ?」(この言い方が独特なんだ)
・位置的にPA卓の真後ろで、音に合わせてミキサーが動く様子が見れて面白かった。PAさんは歌詞カードを見ながらリズムを取って作業してました。
・でもリセットには歌詞カードなし。本当に予定に入ってなかったんだろうな、と。


終了後もまだ雨が降っていて、それは寒かったけれど、すごく幸せでした。
友達がワールドツアーの写真集を代わりに買っておいてくれたので受け取って、帰りの電車内で皆で見て、ああかっこいいねえ、可愛いねえ、きれいだねえ、幸せだねえ、と堪能しながら帰りました。高いだけあってすごいボリュームで、200ページもあって、表紙しっかりして大きくて、ていうよりこういうのの方がいいかな、て思いました。かなり良い出来でして、けっこうすぐ完売してしまったので、手に入れられてラッキーでした。
そして「皆シュークリームになっちゃえばいいのに」「ありがとう、地球、ありがとう、未来」を合い言葉に日々頑張ろう、とか馬鹿な誓い合いをして別れました。が、これけっこう真理だと思うのですね。気の持ちようだよね、と。

「私たち正しい!」との友達の言葉が、すべて表していたような気分です。間違ってない、じゃなく、正しいと言い切れる。うちらの好きなバンドはこんなにかっこ良いんだよ、これを好きであることは正しい。そんな風に思わせてくれるライブでした。
だからきっと頑張れる。ありがとう。大好き。


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佐山葉月 [MAIL]