佐山葉月の日記
うかうか一年。地味でぽやんとした趣味の毎日。

2006年08月02日(水) 夢を見たのはどっちでしょう

昼過ぎに友達と新宿で落ち合い、映画「ローズ・イン・タイドランド」を見に行って来ました。映画館に行くのは本当に久々で、数年ぶりでした。
まず前の上映が始まったあたりに窓口へ行って整理券をもらい、友達の買物に付き合ったり甘味処に行ったりしてから映画館に戻ったら入口に人がわんさかいてびびりました。「10番までの方〜」と、ライブハウスみたいだよねえという呼ばれ方をしながら入ったのですが、すごい小さな映画館だったので、そりゃー立見も出るわな、と納得。他には恵比寿だけの単館上映だし。良かった休みで。

で、映画ですが、ネタバレも含めるので嫌な方はスルーしていただきたいのですが、いろいろととんでもない映画でした。R15がついちゃったんですが、まあ、子供はちょっとトラウマになるかもなあ(でも主役の女の子は10才位だぞ)て内容でした。映像も、もっと可愛かったりポップなのを想像していたのですがそうではなく、でもダークではなく、何というか昔ながらのフイルムの「枯れた」感じでした。いやデジタル処理はいっぱいされてましたけど。友達も「予想と全然違った、単純に可愛くて夢の世界を想像してた」と言ってましたが、宣伝とか女の子の可愛さのイメージで期待するととんでもないです。「でも最初の両親のシーンのあたりで、そんな可愛い話のわけがないって気付くべきだった」とも言ってましたが、そうだなあ、両親のヤクの用意をさせられてるんだもんな(笑)。そしてオーバードーズで母ちゃん死ぬんだもんな(母親がコートニー・ラヴに見えたのは私だけかしら)。
主役の女の子はとても可愛く演技も上手かったのですが、上手すぎて、役柄とも相まって「無邪気にしてるけど本当は全部わかってるの」的な恐ろしさがありました。女って恐い!て思う映画です、マジ。でも宣伝に「孤独の迷宮をさまよう」とありましたが、あんまりさまよってる感じはしなかったなあ…大変な現実からの逃避ではあったけど。ラストの大惨事がテリー・ギリアムぽいのかな、と思いましたが、あの子はあの先まともに成長するのだろうか、とてもそうとは思えない。
でも全然ハッピーじゃなかったし好き嫌いも分かれると思いますが、私は楽しめました。

それからちょろっと食事をしてのんびり帰宅いたしました。


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佐山葉月 [MAIL]