| 2006年05月08日(月) |
PlasticTree“黒い速度の四角形。”@渋谷AX |
午前中に渋谷で用事があり、一旦帰宅しようかと思っていたんですが思いのほか長引いて昼近くまでかかってしまったのと、その他諸々の事情でずっと渋谷〜表参道〜外苑前あたりをうろうろしていました。4時くらいに渋谷に戻り、友達と落ち合って真面目にAXへ。160番くらいだったのでちゃんと入ろう、と外のロッカーに荷物を入れて向かいました。 なるべく柵を確保したかったので入場してから真直ぐ向かい、空いていた上手の真ん中あたりの柵を確保。きっともっと後ろの段差があるとこの方が見やすいんだろうなとは思いましたが、AXはそこまで下がるとかなり音が悪くなるので。思いがけずワンドリンクではなかったのですが、絶対しんどいと思って水を買いました。 ステージセットは初日のチッタと同じく、シャンデリアがいくつか。そして後ろの方に洋風の、なんていうんですか先が尖った柵がぐるりとあり(友達に「バージンスーサイズで末っ子があれに刺さって死ぬんだよ」と教えられた。こわい)その向こうにチッタにはなかったモニターがいくつかありました。
開演までずっとおそらくプロディジーが流れてました。前もそうだったかな。そこから洋楽談義をしていたのですが、私が「登場SEはマイブラだったよね」と言ったら友達が「あ、そうだ、マイブラ買おうと思ってたんだ!忘れてた!」と悔しがり、「貸すよ」「いやちゃんと欲しいんだよ」としばし押し問答をしていました。 そしてあまり押さずに開演したのですが、やっぱり登場SEがマイブラで「マイブラだ〜」「くそー買い忘れた!」「貸すから」「だから欲しいんだって」とステージも見ずに言い合っていた私たち(笑)。いやすっごい楽しみにしてたんですけどね。
しかしメンバー登場して民族移動が起きたら私の前に背の高い人が3人も被ってしまいまして、かなり視界は悪かったです。しかも一人は男(しかもかなりキ…)。頑張って合間を縫いましたけど。 衣裳は竜太郎くん、正くんは変わらず、ぶっちくんは見えず(白Tかな)、でしたが…明くーん、何であなたはいつもそんな微妙なグレーのTシャツとかなんですかー(笑)。せめてもう少し色が濃いか薄いかだったらいいのに、ものすごい微妙な色なんですわ。よく見えなかったけどまた妙な柄が書かれてたぽいし。そして髪型が、こめかみのとこに剃り込みが入ってる所謂ツーブロックで、金髪なのに下が黒いし「親の趣味で長めの金髪にさせられてる子供みたい」と言ったら友達に爆笑されました。でも本当そんな感じだった。何で明くんはいつまでたってもヤンキーくさいんだろう… 竜太郎くんはぼさっと立ってて可愛かったです。メイクも良い感じ。でもまだ右手に包帯してて「あー骨まだくっつかなかったんだ」と思いました。妙に痛々しい。リーダーは眼鏡。ぶっちくんはまたピンでいっぱい留めて髪を上げてましたが、高崎ん時の方がボリュームあって可愛かったかな(笑)。この日は全体的に後ろに立ってました。
cellでスタートし、ほぼセットリストは変わらず。cellは元々ギター一本だからいいけど、続く讃美歌とかメランコリックとかどうすんだろうと思ったんですが、あの、予想に反して、本当に“ただ太郎ギターがないだけ”になってました(笑)。いや少しはフォローしたのかもしれないんですが、メランコリックのソロんとことか竜太郎くんが単音引きだからどう変えるんだろうと思ったら、見事にリフだけになってて、いっそ潔かったです。なんですかね、アイジのリフだけあって潤くんのギミックが入らない、そんな感じ。でも曲によってはやっぱり寂しかったけれど、あまり気にならなかったです。むしろ普段ギターを弾いてる曲、メランコリックとかは、歌に集中できるぶんすごく感情こもって迫力がありました。友達が「最初から飛ばし過ぎじゃ」と心配したくらい。 右手の親指が折れてるから、マイクは持てるもののやっぱりきついらしく、かなりの割合で両手持ちをしていました。でも両手で包み込むようにして、俯き加減で歌うその姿がまた雰囲気あって、曲によっては可愛くて素敵でした。(視界にフィルターかかってることは承知しております) cellん時かな、両手をポケットに引っ掛けて肩を竦めるような姿勢で唄ってたのも好きでした。
この日のライブもすごく良かったです。ぶっちくんが数曲ハシリ気味だったものの(いつものこと)演奏もテンションも安定していて、すごい良かった。明くんはやたらにこにこ笑顔で嬉しそうで、正くんはいつも通りほんわかで、太郎さんも讃美歌かなんか、最初の方でにっこり笑ってて。 竜太郎くんがギターを弾けないから聞かせる曲より暴れる曲寄りに少しセットリストが変えられていて、なのでやらないのかな、と思っていたsinkがど真ん中あたりで始まってびっくりしました。ほとんどマイクスタンドを使わなかったので、この曲も両手でマイクを持って歌ってて、なんだかこの日のsinkはものすごく悲しい曲になっていました。怪物くんのテンションのまま演奏された高崎でのsinkと全然違ってた。激しく感情がこもってるのとは違う、ただひたすら悲しくて美しい曲だった。「時間にさらされ」の時の太郎さんが本当に悲しい表情をして、sinkにはただでさえ弱いのでまた泣くところでした私。そして空中ブランコに続きまして、、、イントロのぶっちくんが本当にかっこ良かった。後ろのモニターに炎が映し出され、照明は点滅するシャンデリア中心、の、素敵な演出でした。 本編最後は怪物くんだったかな。なんか、曲数は少なかったように感じました。あれ、もう終わり?みたいな。
アンコール1は微妙に着替えて、竜太郎くんが白シャツで「本当に白が似合うねえ」とうっとり。そして明くんが黒タンクトップなのにまた苦笑いしました(誰かあの人をどうにかしてやって…) 最初はシンセアレンジの月の光をたよりに。本当、ライブアレンジがきらきらして可愛いです。友達はこれに弱いのでマジ泣きして「いいねえ、いいよねえ」と繰り返してました。次がバリアだったのですが、途中から竜太郎くんの様子がおかしくなりまして、バリアはいつもすごく入り込んで唄うんですけれどテンションが上がったとはまた違うおかしさで…心ここにあらずというか、虚空をずっと見てるというか、魂を半分あの世に送ってしまってんじゃないかという感じで妙な緊張感をもって見てました。 そして「この春はいろんなことがありました。指折ったし、いいツアーもできたし」とちょっとつかみ所のないMCの後、春咲センチメンタルが始まり、時期的にもうやらないんじゃないかと思ったので驚きました。この曲もかなりの比率で上を見上げたまま、ずっと心を半分飛ばしたような感じで唄ってまして、引きずられたのか演奏陣もすさまじく…ぶっちくんがすごくかっこ良かった。あの曲は中央を見てるに限る。そして後半、「舞い散る櫻で君の顔が」のあたりから花びらがふり注ぎ、曲が終わるまでステージは花吹雪でした。その中で上を見上げてる太郎さんが素敵だった。そのままばさばさと頭を振り、後ろを向き、覚束ない足取りでステージを去りました。
アンコール2はツアーTシャツで登場。いつものほんわかまったりトークでした。 このツアーは途中から太郎さんの告知のバックで色んな曲の演奏をしているのですが、今日は何かなーと思ってたらいきなりメタリカが始まり、私は大ウケしました。やっぱりあまり皆知らないみたいで、友達も知らなくて「メタリカだ!エンターサンドマンだ!」と爆笑する私に「唄って!」と言って来ました(無理です)。やー…でもあれ超有名なリフだよみんな! 普通にイントロをやってボーカルが入るところから告知が入りました。シングルとアルバムとワールドツアーの告知で、既に発表されてることだったし、ワールドツアーてのが正直皆微妙みたいで反応も微妙でした。私の友達もすごく気にしていたのですが、でもそれを発表した竜太郎くんが特に気負うでもなく「ね、この日本語しか話せない4人の侍が何しようってんでしょうかねえ」とのんびり笑っていたので、何となくほっとしたようです。すごいあっさりのんびりしてましたので。「でもまあ、楽しみにしてますので…無理のない範囲で来てください」と笑ってました。 それから、リセット、サイコガーデンとやりまして、わーい!と暴れて終わりました。楽しかった。すっごい楽しかった。私たちの後ろは比較的大人しくて押されることもなかったので、存分に跳ねてきました。ラスト、ぺったり座り込んでヘドバンをする竜太郎くんがすごい男らしかったです。女の子座りだけど。 それからメンバー皆が出て来てステージを歩きながら手を振ってピック投げて、てしてたのですが、竜太郎くんはまたおかしくて、て言うかかなり感無量な感じで顔を歪ませて涙目ぽくなってて、「泣くな太郎!」て周りからも聞こえてました。本当にね、すごく良いライブでした。最後、中央に上がって皆を黙らせることもせずに生声で「だいすきだ!ありがとう!」と叫んで去っていきました。
あまりに良かったので「嫌だーまだ終わりたくないよう」とかなり頑張ってアンコールかけてたのですが、さすがに無理で追い出されてしまいました。大きい会場だし開演も遅かったし、難しかったのかな。 でもまだ帰りたくなかった。まだ会いたかったです。
痩せてきた去年あたりから竜太郎くんが本当、男前になって、この日もすごいきゅんきゅんしました(恋する乙女モードでキモいですか笑)。横顔、顎のラインがすごくきれい。でも雰囲気はふわふわなままで、強さと儚さが非常に心地よいバランスです。やー…好きだなあ。 演奏陣も楽しそうだし安定してるし、今良い状態なんだろうなって思って嬉しくなりました。
以下MC覚え書き。 ・正「最終日だし盛り上がっていこう!」竜「もう眼鏡パリーン!ですよ」正くん乱暴に眼鏡を取って…そっと置く。「ものは大切にね(笑)」 ・竜「何も話すことないんですよね…」客「指大丈夫ー?」竜「ああ、(右手をかざして)…折れました」 ・竜「でも元気です」 ・明「行くぞ!行くぞ!行くぞ!…吉川晃司風」 ・(煽って盛り上げて治まって、を繰り返して)明「うちは煽ったその後が駄目なんだよ! 次に続かないから。だから武道館に行けないんだ」(行きたいのかやっぱり…) ・アンコールだったか、竜「それもこれも明のおかげかな」明「そう、俺のおかげ。PlasticTreeって書いてナカヤマアキラって読むからね(笑)」竜「ギターアキラ、ボーカルアキラ、ベースアキラ、ドラムナカヤマ」落ちつけてくれました。 ・竜「嫌なことはぜーんぶ!」客「リセットー!」竜(曲にいかずなぜかぶっちに向かっていってマイクを差し出す)渕「え?え?(焦)」竜(無言の催促)渕「あ、嫌なことはー!」客「リセットー!」お前も言え、てことだったんでしょうが客も皆戸惑いました(笑) ・竜「…いいわー」客「(笑)」竜「きれいだー」客「(笑)」竜「(明くんに向かって)きれいだー」明「(見返して)きれいよー?」竜「ほんっと、きれいだわー(オカマみたいだった笑)(ぶっちに)きれいよー」そして正くんを見てしばらく黙って、竜「…細いわー」客「(爆笑)」正「きれいって言ってくんないんだ!」竜「きれいだー!」すごい妙な掛け合いでした。
なんか怒濤のように思い出してみましたが、つまるところは「すごい良いライブだった」に尽きるわけです(笑) 幸せに連休を締めくくれました。ありがとうプラ。だいすきです。 願わくば、このままで。そのままでワールドツアーやって元気に帰って来てね。
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