rioshimanの日記
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2005年10月08日(土) 「ミニ檸檬」万年筆

来年は「モーツァルト生誕250年」。音楽界は皆この肩書きをつけて商売を目論もうとする。

私のところにも「モーツァルトをあなたに」というタイトルで、ポスター・チラシの仕事が入って来た。内容はオペラ名曲集と宗教曲を組み合わせたもの。

今日は何か使えそうな材料はないかと東京・丸善本店に出掛ける。同時にメボしい美術書などを漁るために。
前回行った時は十分に時間が無く全館を見られなかったので、今日はゆっくりと時間を用意した。
本の在庫はどんどんと回転してゆくので一応候補をたてていた目的の本は見当たらなかったが、なるほど自分がこれまで一度もお目にかかった事のない、知らない本がワンさとある。それら方面に興味が湧いたときにお世話になることにして、いま必要な分野では・・・・良いものは見つけられなかった。

ふと、傍らに積み上げている雑誌の見出しに興味が行った。「万年筆、付いてます。オリジナル『ミニ檸檬』」。丸善で檸檬と言えば即、作家・梶井基次郎の名作『檸檬』を連想させる。この小説は丸善京都店を舞台にしたものだが、この作品にちなんで丸善が鮮やかなレモン色の万年筆を1000本限定で発売、たちまち完売した幻の万年筆「檸檬 レモン〈LEMON〉」(発売当時価格25,000円)が伝説話として残っている。
その万年筆を雑誌社が丸善とコラポレートして85%縮小させて新たに製作。『ミニ檸檬』として復活し、特別付録にして雑誌を売っているのだ。
雑誌は小学館刊「Lapita」11月号。しっかりと紐で結わえているので本の内容を開いて見ることは出来ないが、私はこの万年筆が欲しくて雑誌を購入してしまった。(特別価格980円)




本の内容は男性用ブランド品情報誌。付録の万年筆は手にしっくりと馴染み、期待以上に良い出来だった。他の万円台で購入したものに何らひけを取らず、同じように使用出来そうだ。もちろん金ペンではないだろうが、手帳用として十分に活躍してくれるだろう。

今日はとても得をした気分だ。それにしてもこの雑誌の儲けの方はいったいどうなっているんだろう。丸善の広告戦略か。雑誌の宣伝企画かも知れない。

モーツァルトの方も近年出版された資料を含め、これからより理解を深めて行かねばならない。


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