rioshimanの日記
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画集などで絵を見ていると自分の感覚で自ずとその絵を描いた画家の顔なども勝手にイメージしている。しかしそれが全くつながっていない事に実際画家の顔に遭遇して気が付く。今朝のテレビで見た顔もそうであった。
司会者が画家にインタビューしている。話の内容を聞いてすぐにこの画家らしき人物が「野村義照」だろうことがすぐに分かった。イタリアやギリシアを題材に濃いブルーの画面の中に浮かび上がる建物を描く日本画家で、そこに使われている画面全体を覆った特徴的な藍色は特徴的で、画家の名前も同時に脳裏に染み込んでいたからである。
しかしテレビ画面に映っている顔は全く初めて見る顔、絵と顔を結びつけて考えるようになるには少なからずの時間を必要とした。そしてそこに作品と人物は全く別だということに面食らっている自分を発見する。このようなことは以前にも多々あった。本当に勝手にイメージを作り上げていたのだ。自分の方が明らかに誤っている事実を眼前に突き付けられた瞬間に戸惑う自分に気づく。現実は事実、これはしょうがない。
野村義照を今朝見た時もそう、それまで丸顔を考えていたが長顔のスマートな感じ。この人物にてこの絵が出来上がるのだという結びつきを改めて感じさせられる。そして物事を追求している人物は内面から発する精神的にとても良い顔を持っているんだなぁと考えてみれば当然のことだが感心した次第。
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