rioshimanの日記
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朝から廊下ですれ違う人達は顔見知りの絵画教室の方ばかり、お互いに声を掛け合う。私も絵画グループの一員になったみたいだ。部屋のベランダからひょっと顔を出すと、隣のベランダではご婦人が外の景色を懸命に描いているので挨拶をする。
私も昨日行った南斜面にもう一度足を運び、メボしい場所を探す。
登る坂の途中、対岸の景色を眺めるられる絶好の場所に貸し部屋の案内があるのを見つける。その案内に従ってに行ってみると、その家主だろうか、ベランダで外をみながら初老の男性がテーブルで寛いでいる。私は声を掛けてみた、部屋を貸してもらえるかどうか。 返事は今は奥さんがいないので分からないとのことだったが、表情は「何だか怪しい奴が何てことを言ってる」というような風であまり感触ある返事はもらえなかった。ヴァカンスのための宿で、この時期絵を描くために部屋を借りたいということが理解出来ないのかも知れない。
今日も暑く、汗がしたたる。 やっと探した家の日陰を借用して作業をしていたが、陽が回るにつれ建物の影が移動し、頭に陽射しが直接当たるようになったので空家と思われる一軒家の階段テラスに移動して作業を続行。
ところが夕方になって、その空家と思われていたところの家主の奥さんが買物袋をたくさん手に提げて帰って来た。私が入口の階段に座ってスケッチをしているので玄関から家に入れない。それでわざわざ脇の畑を突っ切って回り道をし、お勝手口から入っている彼女に私は気が付き慌ててしまった。
「どうも済みませんでした」と平謝りし、道具類を片付け始める。
彼女は「いいですよ、どうぞそのまま」とご自身の気持ちを示そうとしていのだるが、外国人の私に伝える方法が見つからずはがゆくしている様子がありありと顔に現れている。しかし私の方もどのようにしていいか分からず、作業を途中で止め挨拶をして帰ってきた。このような時、お互いの心を言葉で思うように表現出来ないのは辛いものがあるなぁ、と思いながら。
ホテルの人は明日火曜にはロドス島へのフェリー便がないことを知っていた。私がその理由で一日滞在延長の申し出は勿論OKだった。本当は明日にロドス島まで行きたかったのだが、もう一日この島にいてもスケッチモチーフは溢れるほどあるし、まあいいかと思う。その代わりサントリーニ島行きを諦めないといけないのかも知れない。日本へのおみやげをその島の陶芸屋で買おうかと思っていたが、これ等はロドス島やアテネでも出来るだろう。
明日このホテルのロビーで絵の展示会が行われそうな雰囲気。玄関脇には簡単な展覧会予告看板が出ている。
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