rioshimanの日記
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2004年09月28日(火) レスヴォス島・シグリ(2日目)

 早朝4時半頃、ポンポンという音で目が覚めた。船のエンジン音である。
 漁に行く船はこの時間に港を出る。オートバイに似た音の騒音があちこちで合奏をし始め出した。

 すぐにホテルの前が港なのでそれらの音がマトモに聞こえてくる。これだと観光客が少なくなるのも……。

 だが2日目には慣れてくる。この音が身に付いて子守唄?のように聞こえて来るかも。ずっと滞在していれば。

 朝スケッチに出かけるのは大体10時頃。
 1階のカフェバーでコーヒーとベーコンやマッシュルームの入ったオムレツを注文。
 コーヒーはエスプレッソが飲みたかったのだがメニューにないので、仕方なくグリーク・コーヒーを注文する。

 早速、港の防波堤に行ってスケッチ。海の色が澄んでいてとても綺麗だ。魚もたくさん泳いでいる。
 若者が近付いてきて「どこから来たの?」と声を掛けてくる。こちらの若い人はほどんど英語がうまく話せる。学校で義務教育にでもなっているのだろうか。まあ、大勢の外国人がいつもこの国を訪れていて、周りにその人たちと絶えず接触できる環境が備わっているから自ずと話せるようになって行くのだろうが。



 夕方城壁の脇で海に浮かぶ一艘のヨットを描いていた。小さいサイズの水彩画用紙だが Winsor & Newton のLuna という Aquarelle用紙。新宿にある「世界堂」の店頭でたまたま見かけて買ったものだがとても描きやすい。表面の凹凸が割合に細かいものだが自分にはこれくらいがピッタリだ。絵具のなじみ具合も柔らかくて良い感じ。今回私が持って来た用紙のうち一番いい絵が描けるように思う。
(残念ながら、この用紙は2005年1月時点で製造中止になっている)

 絵に夢中になっていると後ろに女性の声がする。そして絵の値段のことを訊いている。その絵はいくらで購入出来るかと。しかし私は前回の件で絵を売ったことを後悔していたので、すぐに売らないことを伝えた。自分でも気に入っている絵だった。

 しかし肝心のメインの大きな絵がまだ描けていなかった。

 せっかくこの景色を求めて遠路はるばるやって来たのに満足するような絵が仕上がらなかったので、もう一日滞在を延ばすことに決めて睡眠。

 「翌日へ」


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