rioshimanの日記
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2004年08月22日(日) 私に影響を与えたもの

 私に最近影響を与えたのは山陰で活動をしている染色作家がホームページ上で日頃の生活をさりげなく綴っている日記「日々のこと」で、先週火曜日、四国からの帰りに広島・音戸に立ち寄ったのは、実はそのホームページ表紙に掲載されていた展覧会の広告を見たからだった。

http://www.someyaoriya.com/index_some.html

 私はこの人の日常生活に流れている空気のファンになってしまった。日本海を臨む小さな村で作家活動をなさっているが、その周りで起こっている環境や自然、又それに対する考え方、見つめている視点が実に美しい。日本にもこういうところがまだ残っているんだ、と一度その近くに行ってみたくなった。

 この方が現在住まわれているのは兵庫県の浜坂町だが(随分前にやはり四国からの帰り、鳥取砂丘からずっと山陰、北陸地方を抜けて車で走ったことがあったのだが、その時に感じた美しい情景を思い出した)今回行った音戸町も同じような昔ながらの日本の情緒が残っていた。

 今日のNHK放送・日曜美術館を見ていたら展覧会情報でこの「音戸アートスケープ・ゲニウスロキ2004展」が放映されていた。そこで分かったのだが、作品は町のあちこちに散らばっていて、まだ私が見なかったものが沢山残っていたということだ。作品の大部分は現代彫刻構築物のようなもので、それらを全部見られなかったことはそれほど重要なことではなかった。あの町の昔から残る環境の中にそれらの作品を置くことで、全体から醸し出される雰囲気というか街全体が芸術作品になっているような感があった。それを味わえたことだけで充分なような気がする。


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