rioshimanの日記
DiaryINDEX|過日|NEXT
今、イタリアのジャーナリスト、Costanzo Costantini が1989年から96年にかけて、バルテュスとおこなった数回の対談をまとめ1996年にローマで出版され、昨年白水社から邦訳され出されたものを読んでいる。これはとても興味深くて面白い。 彼は同時代の世界を代表する芸術家のほとんどに面識があるが、その人たちの性格など好き嫌いを容赦なく切り取っている。例えばセザンヌはとても怒りっぽい人であらゆる人を酷評しているとか、フェリーニとの親交ぶりを話し彼が亡くなった時の落胆ぶりやシャガールを一度もいいと思ったことがないとか。 とにかく画家がそこにいるかのように感じられる。 バルティスの運命にもっとも大きな影響を与えたのはアンドレ・マルローとの出会いで、ローマのアカデミー・ド・フランス館長に指名し、日本への旅をさせそこで妻になるセツコに出会い彼の人生を変えることになる。本当に魅力的な人物だったようだ。 私は明日からまた四国行きで、この本を図書館に今日中に返さなくてはならなく大急ぎで読んだので、また改めて借りゆっくりと読んでみたい。
|