rioshimanの日記
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| 2002年08月27日(火) |
トリエステと記憶の町 |
今年の年賀状にも書いたが、昨秋のイタリア旅行中にトリエステのサン・ジュスト城で出会った盛んに町を写真に撮っていた若者が就筆して出版するという書籍のことが気になっていた。
5月頃になって新聞上の河出書房広告にその書籍のタイトルが載っていた。 間もなくして八重洲ブックセンターに行ってその本が売っていないか尋ねたが、まだ店頭に出ていないようだった。 それから本屋さんに行く度に見るようにしていたが、なかなかお目にかからなかった。 一方、図書館の検索も時々していたがこの方もなし。まあいつかその中に出るだろうと急ぐまでもなくゆっくりと待っていた。
ところが先月末だったろうか、10日間ぐらいの図書館長期休日があって不便を感じていたが、この間にデータも書き換えがあったのだろう、その本の名が書き込まれていた。 「須賀敦子のトリエステと記憶の町」。著者は岡本太郎。え、どこかで聞いたことのある名前!。 すぐにパソコンの検索で「岡本太郎」を引いてみる。見事に例の岡本太郎画伯と著書の名前がゴッチャになって列んでいる。 同姓同名。東京大学大学院イタリア文学科修士課程修了。須賀さんには東京大学大学院で教えを受け、以来、愛弟子また友人として親しく行き来していた。とある。 よほど須賀敦子さんに興味ある人とかでないと、こんなところに日本人はめったに来ないね、とその時トリエステの町を撮影しながら二人で話し合ったものだ。 彼はどこかそのような経歴の雰囲気を持っている青年だった。
図書館の検索で本の入っているのは一番近い中央図書館のみ。しかし貸出中と表示されている。 次に行った際まだ貸出し中とあったので予約を入れて来る。まだ2人待っている人がいるので1ヶ月ぐらいかかるかも知れないと言われた。何故そんなに人気があるのだろうと不思議に思った。
しかし連絡は予約申込みから2週間とかからず日曜日にあった。月曜は休館なので待ちきれない気持ちもあってそそくさと散歩がてら借りに出掛けることにした。
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