「戦士志願」(ロイス・マクマスター・ビジョルド著,東京創元社)
内容:貴族に生まれながら生来の身体的ハンデのため士官学校に入れなかったマイルズだが、とある事情で老朽貨物船を入手し、身分を偽り戦禍の中へと船出し、次々に起こるトラブルに立ち向かう。小説。
Iサンより借り物。
自分では絶対手に取らないルックス(装丁とかタイトルとか粗筋とかの、外から見て分かる範囲)の小説。 面白かった!久々に文面を辿るだけで理解出来るSFを読んだ気がします。ちょっとファンタジー寄りかな。
息も吐かせぬ展開だが、読んでて辛くないというかテンパらないというか。 マイルズの悠然とした所(本人そのつもりがなくても)が良いのと、あと、設定。 マイルズが、奇形でありながらも家族に愛されているのがまず好み。 良くある、奇形で誰にも愛されず、とにかく困難な環境から這い上がって立ち向かう…というのは読んでいて辛いのよ。愛されている、帰る家がある、それは物語としては温いのかもしれない。でも、その心の支えが物語を安心して読める土台になっている。また、そういう環境で育ったマイルズの性根の良さが心地よい。
もう一つ、私のツボ。 「ノーブレス・オブリージュ」。 マイルズはこれをしっかり身につけている。 貴族としての義務を、重荷としてでなく、脱ぐ事の出来ない服として自然に身につけ行動している。それがツボ。
ちょいと辛い場面は無いではなかったけど…、あれはまあ、殆ど自殺じゃないかなーと。最上の死に方でかなかったにしても、納得できる死に方の一つでなかったかと思います。
続編アマゾンに注文しちゃったよ(笑)。でも暫く寝かせておこう。
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