読了日記

2002年11月23日(土) 「笑わない数学者」

「笑わない数学者」(森博嗣著,講談社)

内容:犀川創平,西之園萌絵シリーズ第三弾。←なげやりな説明。(笑)


…男の方々ー、本当にこんなヒロインが良いんですかーーーっっっ!!!こんな女、これでおっけーなんですかーーーーっっっっ!!!!!
ぜーぜー。
萌絵よ、萌絵!ムカツクー。イラツクー。こんな女居るけーーーっ!
「男の作家が書く女性は何か違う」は良く言われることです。脇役やっているうちはまだ良い。主役クラスを張るようになると酷い。突飛な行動をとる上にそれを裏付ける納得出来る心情描写が無い。結局女性心理を分かってないのでないかこの人たち、てなもので。いえ、心理描写を少なくする、浅くする、しないと言うのは技法としては有りだと思います。ただその場合もその女性の心理を想像出来る書き方であってのみセーフだと思うんです。想像できなくても「この人は深い心理があるのだな」と思わせるでも可。でも萌絵は凄く薄っぺらくしか見えない。萌絵が薄っぺらな人間だと書きたいのなら大成功ってくらい。や、「作者は萌絵の心理はこうだと表現したいのだろうな」と言うのは分かる。分かるけど「そんな女はおらん!」もしくは「そんな心理はあなたの描きたいような女には相応しくない!」。…何か、男の前で自分を繕って気取っている女を、男はそれを「作り」だと気付かず「本物」だと思ってそれをモデルにしているんじゃないかって感じ。
誤解の無いように。「萌絵のポジションで」「そんな女はいない」です。
いじょ、何れもこのシリーズを萌絵にひっかかって3作目以内に読み止めた友人ズと議論…つーか言い合った際のまとめ意見。
自分の近視眼から導いた誤りでもあるかもしれません。その時は訂正します。ただ「私は、萌絵みたいな女はまったく愛しくない。」と。萌絵さえ居なければ…もう少しマシな書かれ方をしていればもっと読みたいと思ったかもしれないのに。
友人のコメントが笑えました。「名前に反して萌えない女です。」ナイスです。Iサン。
やはりどうしても萌絵が頭が良いとは思えない。計算は速くてもバ○でしょ、この子、てな感じで。…ん?「女はバカな方が可愛い」ってそういう意味?「頭の良い女と言うものを勘違いされている、軽視されている、バカにつれている感じがしてイヤ」なのかもしれません。

純粋な疑問ですが、ヒロインは要りますか?女の子出ていると売り上げ違いますか?私は基本的に女性が描かれている方が好きですが、こんな女出されるなら男だけのお話の方が良いです。

次回作は読まないつもりだったのですが、ネタバレサイトの粗筋見ているとライトの10巻目に真賀田四季が出てくるらしいのでそれだけは読もうかなと思ってみたり。
構成とか萌絵がウザい所以外の話のテンポとかは割と好きなので、今後読めないのは凄く残念。…他のシリーズ、読んでみようかなぁ。主役級に女の人が出てない話が有れば。

…あ、内容について?
トリックが被っている訳では無いんですが、島田総司の「アトポス」の建物のしくみが連想され、だからなんとなく「そんな構造なんだろうな」とは思えました。頭が推理に向いている人ならそこから犯人を割り出すまで出来たのでしょうが(言われてみれば、建物の仕組みがああなら犯人はあの人しか居ないですわ)、私はそこまでは行きませんでした。

あと、これを言っても意味が無い気がするのですが…。犀川先生の「人間は自分の生き様を見せること以外に、他人に教えることなど、何もないのだ。」と言う考え方はどうだろう、と思った。確かに人は学んできたものが暗にであれ生き様に反映されているもので、生き様に反映されているものだけがその人がちゃんと身に付けた、だから他人へ引き継がせる正当なものかもしれませんし、生き様を見せることで教えとするのは理想かもしれないけれど、自分は身に付かなくとも次の人に渡すためだけに言葉としてプールしてあった教えも有るでしょうし、言葉等の裏付けにより生きるものもあるでしょう。また、人の生き様を見るだけで教えと出来る読み取り能力が受け手側にあるかも疑問。そういう関係が理想の一つだとは思いますが「何もない」は言い過ぎでないかと。
…でもこんな反論は無意味だと思うと言うか…。犀川先生はそういった理想は殆どは机上のものであり必ずしも現実に生きるものではないと分かっていて思っているフシがあるので。理想を絶対と思い声高に主張する人には反発もしますが、まぁ、理想はそうだけどそうは行かないよね、と言うタイプの人にはわざわざ言う必要もない、と。

解説の理系とは何かの定義は良かった。ちょっと広義すぎるかなと言う気がしますが、今までで一番しっくりきました。やはり定義は簡潔なのが良いね。


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