たそがれまで
DiaryINDEXpastwill


2003年06月29日(日) 「再会」と「癒し」






今年も夏の特番の季節がきた。
昨日、今日とフジ系列で「再会」をテーマにやってたね。

私は普段あまりテレビを見ないのだけど、
今回はちょこちょこ見てたかな。



人と人が出逢うってすごいことだと思う。
望んで止まない人に再会できるって素敵。
私にも再会したい人はいる。
だけどあそこまで走れるかどうかは疑問。





でも、視聴率稼ぎのお涙頂戴には同意できない。
いや、今回のこの番組がそうだというわけじゃないけれど
「ほら、どうだ。感動するだろう」というお仕着せは御免だ。

それに最近の「癒しブーム」もどうかと思う。
確かに癒されたい人は多いのだろうが、
「ほら、これで癒されただろう?」だの
「これで癒されなければ人間じゃない」みたいなムード。
泣けない私にとっては、苦痛だったりもする。

泣けない私は鬼なの?

ふとそんな事が頭を過ぎって、考え込まなきゃならなくなるから。





それから、もう一つ思い出したから書いちゃおう。
ほんのちょっと前に(現在進行形でまだ流行ってると思うけど)、
随分流行ったあるアーティストの曲がある。
やはり「癒し」をイメージされたと思われる曲で、
初めてその曲を聞いた時には、昔の曲のリメイクかと思った。

中学生の頃、デビューしたてのそのアーティストが好きだった。
無骨な顔とはかけ離れた曲調で、とても言葉が好きだった。
だけどヒットが出て、時代が流れて行くと彼の曲は変わってしまった。
それが悪いとは思わないけど、私はついてはいけなかった。

丁度、その過渡期の頃、彼のアルバムに収録されていた曲のサビの部分と
今度の新曲の出だしは酷似している。
世の中を敵にまわしたような詩を書いていた彼が、
世の中のルールを逸脱した彼が、
今度は「癒し」ですか。

売れればなんでもアリかい。
ふとそんな気がした。



世の中にはお仕着せの「癒し」が溢れているけれど、
自分の癒しは自分で見つける。
自分が一番心地よいことこそが、自分にとっての「癒し」だと思うから。




つまり・・・・・
モニターの中の出演者と、モニターのこちら側のテンションが
あまりにもかけ離れたお祭り騒ぎは好きじゃない。
それが書きたかっただけなんだけど。




東風 |MAILHomePage

My追加