台所のすみっちょ...風子

 

 

瞳。 - 2005年11月13日(日)

昨日の朝方、とはいってもまだ暗かったから

何時かははっきりしないのだが、

ふと起きて、横の旦那を見たら、彼が目をパッチリ開けて

私の方を見ていた。


なんとつぶらな可愛い瞳だろう。

居間から指すかすかな豆球の明かりが彼の瞳に反射して

まるで少女漫画に出てくるお姫様みたいだ。


彼はパチパチと大きな瞬きをする。

それは子供が何かを哀願するようで、私は自分に母性がある、ということを

改めて認識したぐらいだ。


どうしたの・・?私はそれだけを返し、また夢の中へと

帰っていったが、起きてからも彼の愛らしい瞳のことが

忘れられなかった。


夜、そのことを聞いてみた。

すると、彼は言うのだった。

「そう、おまえのことず〜っと見てたよ。
 だって、すげぇ〜イビキだったんだもん。
 うるさくてさ、俺眠れなかったんだよ。だから、観察してたんだ。
 どうやって呼吸したらそんなでけぇ音になるかって。
 も〜カンベンしてくれよな」


聞かなきゃ良かった。


おしまい。


...




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