台所のすみっちょ...風子

 

 

そうだったのね〜ん。。。 - 2003年08月01日(金)

台所の蛇口。どこがどーいうふうにおかしくなったのかというと、

継ぎ目のところ。

水が漏れるのである。夜、水をふき取っても、

翌朝にはもうおねしょをしたかのように、漏れ出した水がジワリと滴り、

蛇口の根元に溜まっている。


で、修理のオヤジはやってきた。

昨日、向こうの都合でドタキャンしたのだから、今日は

ちゃんと時間を守ってやって来ると思っていた。

甘かった。

オヤジの来たのは、約束の9時より40分も早い朝の8時20分。

技術者とはいえ、客商売でもある。その自己中ぶりは如何なものか?


とにかく眠かったのだった。

ふらふらと顔も洗わない状態でオヤジを招き入れた。

背の低い、頑固そうな、四角い顔をした、ひと言で言うと

小皿のようなオヤジを。


修理が始まった。

オヤジは玄関に工具一式を置き、必要に応じてその都度

道具やら部品を取りに行ってるようで、パソコンの前に座っている

私の後ろを何度も通り過ぎる。

時折「直りそうですか?」と声をかけるのだが、

「それはわからねぇ〜な」とオヤジの態度は実に素っ気ない。


このマンションは都が管理している。

修理修繕は、都の事務所に連絡すると、都が業者の手配をしてくれるのである。

普段であれば、ガチャガチャやってる脇にピタリとくっついて、

修理とはなんら関係のない業者の家族構成など聞き出し、

「へえ〜、お子さんかわいい盛りですね」とか

「あ〜、じゃあ奥さんは幸せだぁ〜」とか、楽しく仕事をしていただくため、

最善を尽くしてその場を盛り上げる私だが、

今日はちっともそんな気になれない。それどころか、

「この態度、都にチクってやる」

とまで思うのだった。


20分ほどがたがたして、台所方でオヤジの手が止まった気配がし、

声がした。

「まあ、なんとか直りました」

その声に呼ばれて台所に行った私にオヤジは言う。

「あんまり使ってないと、新しくてもこうなっちゃうんだよね〜」と。

私は水道屋ではないので、

いまいち分かったような、分からないような・・なのだが、

説明によると、使う回数が少ないため、いつの間にか中にある

パッキンが硬くコチコチになり、なめらかに滑らないようになって

水が漏れ出すらしい。

う〜ん、、良く分かんない・・。


とにかく、築3年で蛇口が水漏れをしてしまうのは、

野菜を洗ったりなどの行為が少ないということであり、

食器を洗う行為も少ないということであり、

要は私の台所を利用する頻度が少ないということが原因。

オヤジはそう言ってるのである。


そうだったのね〜〜ん。



自分の主婦としての日常に原因があると分かり、

なんだか妙に可笑しい。

もはや、オヤジのぶっきらぼうな態度はどうでもよかった。

それどころか、心なしかオヤジがいとおしい。

オヤジは普段の私の家事態度で起きた問題の

尻拭いをしてくれたということになる。


ありがとう・・オヤジ。



工具を持って靴を履く彼を、最後は笑顔で見送ったのだった。





おしまい。


...




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