アジャパーー - 2003年05月11日(日) 私の育った家は、ごく普通の中流家庭であったが、 エンゲル係数の馬鹿デカイ家庭だったため、 高校を卒業し、一人暮らしを始めることになった18までは、 食いたいと思った物はすべて食い尽くし、何不自由なく 育つことができた。 なので、貧乏な大学生時代、 コーヒーのみだけ手元に置いて、ささやかな外食 気分を満喫してる場に於いても、決して隣りのテーブルの 和風ハンバーグステーキや、ビーフシチューセットを見て、 よだれを垂らすこともなく、またジ〜っと見つめるなどという さもしいこともなかった。 これは、一重に幼い頃から、私をバクバク、モリモリ、 のびのび、育ててくれた両親のおかげであろう。 お父さん、お母さんありがとう。 私は立派に生きてきました。 バイトの日だった昨日。 いつもの調子で、受付にこけしのように座っていたら 私の耳に「ね〜、、今川焼き食べる〜?」という明るすぎる声。 それは、事務所の責任者である、”とびっきりアジャパー”な おばさんのものであった。(詳しくは5月2日の日記参照) 同じフロアーのチケット売り場の女の子に、事務所の 誰かが買って来た今川焼きを分けてあげるというのだ。 チケット売り場カウンターは、3面パーテーションで囲まれた 四角いボックスタイプになっていて、その後ろに 私の座ってる受付があるので、アジャパーと、売り場の女の子 の様子はまったく見えず、 「あ〜、、良いんですか〜?いただきます」 「あっ、温めてきてあげようか〜」 という声だけしか聞こえない。 私は待っていた。 声がかかるのを。 「あ〜、あなたもどうぞ〜」と。 今川焼きをごちそうになろうとしている女の子も、 私と同じ立場のバイトの身。 彼女に声がかかったということは、「当然食える・・」と私が 思ったとしても罪はないハズ。 私は待つ体制に入った。 「今川焼きかぁ〜、、食べるの久しぶり〜」 とか 「あんこが入ってるからもぐもぐしちゃうな〜、お茶買って来ようかな〜」 とか 「アジャパーっていい人かも。あんなふうに似顔絵描いて悪かったな〜」 と、熱いのをはふはふ頬張る自分の姿に思いを馳せながら。 私は待つ。 そのうち聞こえてきたのは 「ごちそうさまでした〜」というチケット売り場の女の子の声。 そして 「いいえ〜、、どういたしまして〜〜」というアジャパーの声。 私は待った。 待って待って待ち尽くした。 そしてバイトが終わった。 お父さん、お母さん、私は今、アジャパーなおばさんを どんな動物に仕立てて似顔絵を描こうかと思案中です。 おしまい。 ...
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