台所のすみっちょ...風子

 

 

話術・・。 - 2003年01月27日(月)

私がバイトしてる、インターネットスポットは、

会員制である。

登録するのに100円!という、「いったい、その金額には何の意味が・・?」

という疑問を持たざる終えない、貰ったんだか、貰ってないんだか、

儲けたいんだか、たくないんだか、分からない意味不明な

金額で会員になり、初めて利用できるようになっている。

で、そんなことに同意してまで会員になりたがる

新規登録者が、今日は女性一名。

身分証明書を義務づけているので、免許証をテキパキと確認すると、

その人は、ナント同郷者。(本籍地による)

新潟出身であった。

初めて会ったのに、親近感をその女性に感じ得ずにはいられないではないか。

咄嗟に

「あ〜、新潟ですかぁ〜。私も新潟なんです!」と元気いっぱい言ってみる。

すると、「え〜〜、そうなんですかぁ〜。で、どこですかぁ〜?」

と、彼女も大都会の中で見つけた友人!かのようにうれしそう。

「私は市内なんですぅ〜」

「・・・・・・・あっ、そうですか・・・(沈黙・・・)。」

ど、どうした・・・?



”市内”とは、”新潟市”のこと。ズバリ、県庁所在地である。

その”新潟市出身”と発表するなり、何故か彼女のテンションは、

”うなぎ下がり”になり、明らかに反応がイマイチ。


これは、私が東京に長いこと住んでいての、あくまで勝手な感じ方なのだが、

同じ新潟出身でも、「新潟市の出身です」と言うと、

何故かいつも相手のテンションが下がる。

それまで、同郷愛をお互い散々確認しておきながら、出身場所を空かすと

急にトーンダウン。

その反応には

「なぁ〜んだ、新潟市・・。良いわねぇ〜、、都会で・・・。うちとは違うのね・・」

とまで、感じられる。

ちょちょっと説明すると、新潟市は、良い街ではあるが、そんなに都会ではない。

ただ、この街は東京資本への依存がはなはだしく、

流行りのものが苦労なくそろうのは、確かだ。

なので、どうやら他の新潟の地域の人にとって、

新潟市は少し違う存在らしい。



さぁ〜て、、どうしたものか・・。

それ以降、さっぱり話が盛り上がらない。

焦る・・。

ここは、なんとしても話を盛り返さなければ・・。

彼女の出身は、浦佐という上越新幹線で、東京から一時間強、

スキー場でお馴染みの越後湯沢の次の駅であった。

仕方ないので、同郷者であることを再度アピールするべく、

浦佐について、思いつくことを言ってみた。


「浦佐と言えば、あの田中角栄の選挙区」

「浦佐と言えば、雪が多いんですよね〜?」

「浦佐出身といえば、スキー、ムチャクチャお得意なんですよね〜?」

それについての彼女の答は

「え〜、でも、田中真紀子も秘書給与流用疑惑で辞めちゃったし・・・。」

「年に一度しか帰りません・・、夏だけ。あんな雪深いところ、冬はたるい・・・。」

「スキーはぜんぜん、学校のスキー授業で単位のためにやっただけ、
しかもその時は、スキー場に行くために板持って、20分歩いたんですよ、
ただ、しんどかっただけ。」


そこまで聞いて、私はやっと自分が言ったことが、

ことごとく「言わなきゃいいじゃん」レベルだということに気がついた。


こんなに生きてきたくせに、私の話術もまだまだである・・・・。

おしまい。


...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail