デコラのひとりごと。
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仕事から帰ってきて自転車置き場に チャリをすべりこませると 団地の中庭で木に登る子供を見つけた。 高さ3mもないくらいの低くて細い木。 「あぶないよ〜」と声をかけてみたけれど 子供は「うん」と頷いてそれでもやっぱり登り続ける。 しばらく見ていると、木の真ん中くらいの枝分かれする位置に 彼はお尻を落ち着かせて、遠くを眺めるような顔をした。 あんな低い場所から眺めても、なんにも見えないだろうに。 それでもきっと、いつもと違った風景が彼の目には映るんだろうな。 なんとなくそう思って、微笑んでしまった。 彼はもう一度、私をみて照れくさそうな顔をした。 落ちないように気をつけなよ〜、 そう言って私は団地の階段をのぼった。 いつかきっと、大きな木に登れるといいね。 そんなことを思いながら。
decora
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