デコラのひとりごと。
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今日、ずっと会社を休んでいた後輩が出社した。 彼女が会社に向かって歩いている後姿を見つけたとき 嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。 あれから2週間が過ぎていた。 どんな想いを抱えて歩みを進めているのだろう、 そう考えたら言葉では言い表せない気持ちにもなった。
午前中の彼女はまだまだ不安そうで。 ちょっとでも目を離したら、また壊れてしまうような 気がして、私もずっとドキドキしていた。 お昼は普通に食べていた。 午後からは、恐がっていた電話も普通にとっていたし 他のみんなとも笑顔で話していたので 安心して見ていられた。
帰り道。 みんなと別れて二人きりになってから 本当に久しぶりに、いつもの公園で話をした。 いつものように煙草を吸いながら。 彼女は随分と落ち着いていて、 これまでの自分の気持ちの変化や身体の異変を いろいろと話してくれた。 私もずっと考えたりしていたことや 彼女がいない間に起こった出来事をいろいろと話した。 すごく深刻な内容なのに、 何故か私たちはゲラゲラと笑っていた。 お腹がよじれるくらいに笑っていた。 いや、ほんと、笑いごとじゃないんだけどね。
なにがそんなに笑えたのか。 でも、振り返ってみるとすごく滑稽で。 特に私が。(笑) 思い込みの激しさは、人一倍だなぁと。 そうして、私たちはやっぱりすごくよく似ていたんだ。 だって、私の疑似体験はそっくりそのまま彼女の苦しみだったから。
そんな私たちの今後の課題は。
自分の目で見たことを、信じてゆこうと。 誰かがなにかを言ったとしても、 自分の目で見たことだけが真実なんだと。 自分を信じる力を、身につけてゆかなければ。 ね。
別れ際の彼女は、表情も生き生きしていて。 「完全復活!嘘みたい」 嬉しそうに笑った。
decora
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