どう見積もっても時間が足りないのだけど、どこで調節したらいいんだろ? 講義準備と実験レポート採点と科研費の書類と備品廃棄と論文と卒研の中間発表指導。 結局犠牲になるのは論文なんだろうな。睡眠時間を削れないのは痛い。
教養部がなくなったせいか初年次指導というのを行う大学が増えている(ような気がする)。 多くの場合は少人数でゼミということになる。 いまいつとこでもやってるけど、ほとんど各教員に丸投げ状態。 なので、あたった教員によってはとっても楽だったりとっても面倒だったりする。 そういう意味では私担当に来た学生はご愁傷様。 文字通りの輪講をやってもらってる。 今回は他の本を見れば答えが載ってるような汎用性の高い内容ではないので、調べてわかるということは殆ど無い。 それが結構しんどそうである。
講義準備はほとんど前日徹夜して試験に臨む学生と変わらない状況に。 これもまた(教科書はあるけど)他の本に載ってる話ではないので一回一回試行錯誤をすることに。 こういう時に限っていつもはざっと流して見ていた事象の根本的なことで疑問を持ってしまい、話が進まないわ、落とし所が見つからないわ、のパニックになってしまう。 今年度は無事に終わるか今から不安である。 もっともこの講義は他の方がやっていたもののピンチヒッターなのである意味しょうがない。 ある程度高学年の講義なので「教員は間違わない」という幻想はないと信じたい。
卒業研究は3テーマをパラレルにやってもらってる。 一つは内容に関して他でもやってるものをベースにした観測だが、装置がまともに動いたことがない。 一年目より後退している。 もう一つは私自身初めての光学系の実験だが、これでやる実験の理論が全くわかってない状態。 そして、もうひとつはやる分野だけ決まっていて何をやるのか決まっていない。と言うより意見交換ができてない。 あぁどうなるんだか。
科研費はどうするか。 今ある公募は来年度継続を狙って申請してもほぼ間違いなくはずれる。 私なら外す。結果が出ていないから。終了報告書はどうするかな? それを覚悟の上で実験テーマを考える必要がある。 とはいえ、若手とか萌芽とか基板とかだとどっかに気兼ねをする必要が無いので自分がやってみたいことを出してみるのはアリかなと思う。 衛星計画にどうにか食い込んで、と思ってやろうとしてきたが、研究機関と大学ではやれるリソースも時間も人でも全然違うので八方塞がりだ。 なんかダメ元で道具のいらない理論のテーマを考えてみるか。
すかには少しだけ足を突っ込んだけど、すかに直結する技術をもってなくて、すかでやる宇宙論絡みの観測や理論的予想とかもよくわかっていなかったので、結局フェードアウトしかけてる。 自分としてはCMBは偏光であれなんでこれから多くのエライ人たちが人力戦でやるんだろうな、と思うと少し引いてしまう。そのへんは偉い人にやってもらって、その次の宇宙は21cmだということは理解している。 一度LOFARでも南アフリカでも行って色々議論してきたほうがいいのかな?
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