今日もガサゴソ
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「熱の出ない肺炎もある」と聞いたことはあるけれど 父がまさに、熱のでない肺炎なのでした。
今日の夕方、父の主治医と話しをして 現在の様子と今後の方針を聞きました。
父の痰が絡んで咳が続き 呼吸が辛そうであった状態というのは 飲み込んだモノが気管に入ってしまったことによる 肺炎だったということでした。 肺炎は快方に向かっているとのことです。
飲み込む機能が衰えた状態のことを 嚥下(えんげ)障害と言い 飲み込んだモノが気管に入ってしまうことを 誤嚥(ごえん)と言うのだそうです。 嚥下障害のために誤嚥が起こると 肺炎を繰り返しやすくなりがちなのだそうです。 特に、脳梗塞の後遺症で 嚥下障害が起こるのは珍しくないのだそうです。
飲み込みにくくなったときに とても役に立つゼリー状の食べ物も 激しくむせてしまうようなところまで 父の嚥下機能は落ちてしまっています。
嚥下機能が衰えた場合、 舌や首の運動、マッサージなど 有効なリハビリがあるそうです。 難しい運動ではありません。 しかし、首を動かすのもやっとという父であり マッサージなどを極端に嫌うのであり 舌もよく動かせない状態であり 更に、リハビリと名の付くものを 毛嫌いするように拒否する父であれば めざましい機能回復は望めそうもないのです。
そこで、肺炎の回復を待って 外科のほうで、胃にチューブを差し込む 「胃ろう」という処置を受けることになりました。
父は、飲み込む機能は衰えたけれど 胃腸には病気がないので 胃に直接流動食を入れるというかたちで 栄養を摂取するすることになるのです。 「胃ろう」のメリットデメリットはある。 あるけれど、父の生活の質の向上に役立つなら 受け入れていこうと思います。
父の入院生活は、あと3、4週間続く見込みです。 父は、少し寂しそうではありますが 表情も穏やかで、呼吸もまったく異常を感じさせず 静かに入院生活を送っています。
今日良かったなと思ったこと
父のこれからのことが具体的になってきて 家庭での介護に「医療」が日常的に入り込んできます。 これからは介護だけではなく 看護の支援も受けていくことになるのですが 主治医と担当看護師から「みんなで考えていきましょう」 「不安なく在宅介護に移れるように支援します」と 言っていただけて、とても安心しました。
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