今日もガサゴソ
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小学校高学年の頃から数年間、母の妹一家が 隣の家を借りて住んでいました。 弟よりちょっと小さな従兄弟が二人いました。
叔父は布団の行商をしていて お店を持つ準備をしていました。
ある日、叔父がお得意先の喫茶店で飼われていた ペロちゃんという名前のインコをもらってきました。 一年ほど飼われていたのだそうですが ギャーギャーという叫び声が とても迷惑で、扱いかねるということでした。
叔父曰く、うるさい環境だったので ペロちゃんも辛かったのだろう 静かな家庭に置けば ペロちゃんも大人しくなって 言葉も覚えて楽しいだろう インコは長生きするペットだというから 可愛がればきっと応えてくれるだろう、というのでした。
ペロちゃんは全体に緑色で なんという種類のインコかわかりませんでした。 セキセイインコよりはかなり大きいけれど 大型のオオムとも違うようでした。
初めの頃は、いたたまれなほどギャーギャー叫ぶばかりで クラクラしました。 元気な従兄弟たちが暴れると (どこが静かな環境なのか!?) ますます叫んで、カゴの中で大暴れをするのです。 それでも機嫌の良いときは からだを揺すりながら ペロちゃん♪ペロちゃん♪と歌うように喋るのでした。
ペロちゃんは繰り返し聞いた言葉を覚えるようでした。 懐かしのテレビドラマで(寺内貫太郎一家、だったかなぁ) 樹木希林さんが扮するおばあちゃんが 度アップの沢田研二さんのポスターの前で叫ぶ
ジュリ〜〜〜〜ッ
っていうのを覚えたときは大笑いでした。
次第にペロちゃんは落ち着いてきて 外の小鳥の鳴き真似をしたり 挨拶を覚えたりして暮らしに馴染んでゆきました。
ペロちゃんが一番大好きなのは 叔父さんで、叔父さんの車が帰ってくるのが かなり前からわかるようで そわそわして、キョロキョロという可愛い声を出し、 身繕いをしてパパの到着に備えるのでした。 ペロちゃんが雄なのか雌なのかわからないけれど パパに恋をしている様子からすれば 絶対に雌だと思いました。
ちょっとした隙に脱走して 外に出た途端にカラスに追い回されて 高い木から降りてこなくなったりなど ちょっとした事件はありましたが ペロちゃんはあれから30年以上も元気です。
一昨年、叔父が亡くなって ペロちゃんは寂しくなったかも知れません。
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