今日もガサゴソ
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2004年03月18日(木) ボロボロのぬいぐるみ

小学生の頃、
学校から家に戻ると直行するのは
自分のベットでした。

布団をめくって
すり切れて変な色になってしまって
洗濯したらお顔も歪んでしまった
ピンクの犬のぬいぐるみを確認します。
いつからそんな習慣になったのかは
わかりませんが
両親がこっそり処分するのではないかと
常に警戒もしていましたし
急に友だちが遊びに来た場合に
見せたくないという気持ちもありました。
夜、眠るときには
いつもしっかり抱きしめていました。

6年生の修学旅行の時は
タオルにくるんでカバンに入れて連れて行きました。
誰にも見せるつもりはなかったのですが
一番仲が良かった生徒会の副会長をしている子が
ニコニコとカバンからタオルに包んだ
ウサコちゃんを出したことで
事情がすっかり変わってしまいました。

ウサコちゃんは私のピンクの犬がまばゆく見えるほど
ボロボロでした。
...だって、ウサコちゃんなのに、耳もないんだよ!
ガーゼで作った手作りのぬいぐるみで
使い古したお雑巾と同じような色で
目も片方がないんだから....

ねぇ、耳、どうしたのよ
お医者さんごっこしてハサミで切ったの
そ、そんなぁ
何度かお母さんが縫ってくれたけど
いつの間にかなくなっちゃったんだ
ふ〜ん
でも、とっても大事なんだよ

それで、私もピンクの犬を出して
その夜はぬいぐるみを交換して抱いて眠りました。
同じ匂いがしました。
ウサコを作ってくれたその子のお母さんは
その翌年に癌で亡くなりました。
あの子はいまでもウサコちゃんを大切にしているだろうな。

学生の頃、
自宅通学だった子の家に泊めてもらったとき
ウサコちゃんにそっくりな子がベットから出てきました。
生き別れた母が
お別れの時に持たせてくれたものなんだそうです。
懐かしくて、一晩借りて眠りました。

やっぱり同じ匂いがしました。



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