今日もガサゴソ
INDEX|戻る|進む
夜、といっても明け方になるのだけれど 静かに横になって 眠りが訪れるまで本を読みます。
初めて読む本よりも 繰り返し読んでいる本の方が ちょっと安心だったりして ゆっくりゆっくり 読み進めます。
近ごろは、旅の話が面白いかな。
指輪物語(トールキン) ルーカス・クラナッハの飼い主は旅が好き(山本容子) 印度放浪(藤原新也) モロッコへ行こう(池田あきこ) カザルスへの旅(伊勢英子)
それから一番大好きなのが スタインベックの「チャーリーとの旅」
老境に入ったスタインベックが小型のトラックを 大改造したキャンピングカーのロシナンテ号に乗り込んで 愛犬チャーリーと全米一周の旅に出ます。 真のアメリカに出会う旅に。 仰々しいことは一切なく、 (ロシナンテ号の装備は仰々しいかな?) 自らの肩書きを伏せて 道すがらの人々と緩やかにつながりながら テクテクとゆく旅。
スタインベックの小説は大好きです。 時々「エデンの東」の第一巻を取り出して 考え込みます。
冒頭の箱の話がとても深くて 考え込んでしまいます。
+++++++++++++++
パスカル・コヴィチへ
友よ。 君はいつか、木で何かの小さな像を刻んで持ってきてくれて 「なぜ僕にも何か作ってくれないのだ?」とそう言った。 何が欲しい。と僕が尋ねると、君は「箱」と、答えた。 「何に使う?」 「物を入れる」 「どんな物を?」 「君の持っている物を何でも」と、君は言った。 さて、これが、君に献呈するその箱だ。僕の持っているほとんど すべてのものが中に入っているが、まだ一杯になってはいない。 苦悩も興奮も、この中に入っている。 快、不快、よこしまな思いもあれば、殊勝な心掛けもあり−−− 考案の楽しみ、そこばくの絶望、 言うにいわれぬ創造の喜びも入っている。 それから、それらすべての上に、僕が君に対して抱いている 感謝と愛情の全部が入っている。 それでも、まだ、箱は一杯にはなっていない。 ジョン
ジョン・スタインベック 「エデンの東 1」野崎孝訳(ハヤカワ文庫)
|