今日もガサゴソ
INDEX戻る進む


2003年10月14日(火) 母の憧れのお方 1

三年ほど前に
父が二度目の脳梗塞に見舞われ
一度目とは比べものにならないほどの
病状で生死の境をさまよいました。

母も軽い脳梗塞を経験しているので
とても心配でした。
母もお世話になった病棟であり
いよいよ困ったら一緒に入院するからさ、
などといいながら
病院に詰めて父の手をさすり
呼びかけ続けていました。

伝い歩きのチビ助をおんぶしている私にできるのは
犬の散歩くらいで、なんとも情けなく
それでも、実家で1ヶ月半ほど過ごしました。

二週間ほどで、人事不省気味でしたが
父の命の危機は去り
母も自宅から病院に通うようになりました。
凍てつく季節ではありましたが
幸い、父が入院した病院が
徒歩5分ほどのところであたので
寒さに弱い母でも
歩いて通うことができました。

そうして、早朝、病院へ行く途中のある日、
母はゆっくりと橋を渡ってきたワゴン車の
助手席に乗っていた女性に目を奪われてしまったそうです。

ワゴン車が父のものと同じであったことも印象的だったそうです。

母はその方を崇拝していました。
テレビでもお姿を拝見していたそうです。
でも、まさか、
俳人の黒田杏子さん!?

母の視線に気付いたその方と一瞬目があい、
その方はふと視線をそらされたそうです。
その横顔の優しさ。

父の言動がおかしくて不安定で
母を妻だと理解できないような状況で
もっとも辛かったときに
光が差し込んだように思った、というのです。
夢でも見たのでしょうか。


ふくろうボタン
MAIL