今日もガサゴソ
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小学校4年の時、 母からもらった洋裁の裁ち落としを寄せ集めて 三頭身のお人形を作りました。
毛糸でお下げも付けて、ワンピースを何枚か縫って、 初めての着せ替え人形でした。
お顔も漫画チックではありましたが オリジナルであるという 誇らしい気持ちで嬉しくてたまりませんでした。
そのころ、家には毎週決まって訪れる 親戚同様のおつきあいをしている家族がありました。 連れて来られる七つ年下の女の子と 遊ぶのが楽しみでした。
その子が、私の作った着せ替え人形を欲しがったのです。 裕福な家の子で、遊び部屋いっぱいに素晴らしいオモチャや お人形を持っているのに、 どうしても、私の作ったものがいいのだそうです。
他のものなら、なんでもあげられるけれど これだけは譲りたくなくて 私も泣いてしまいました。
女の子は「ひとつだけで良いから〜」と絶叫しながら クルマに押し込められてドタバタ引き上げて行きました。
翌週、きっちりと躾られてきた三歳の女の子を見て 私はいたたまれなくなり、 遠くに住む知り合いの女の子に、そのお人形をお洋服ごと プレゼントしてしまいました。
それから何年も経って、 偶然、お人形を差しあげたお家に泊めて頂く機会がありました。 リビングにはそのお人形が置かれていました。 大切にされて 少しくたびれていたけれど、幸せそうでした。
その家のおばさんも、私の母も、 なぜ、私がそのお人形を手放したか知りたがりました。 いたたまれなかった、としか言えないのです。
最初に欲しがってくれた子に 素直に渡すことができなかったこと。 次にあったとき、小さな小さな女の子が 礼儀ただしく「かしてください」と申し出たことに対して 自分の気持ちの有り様が恥ずかしかったこと。
その子にとっては 誰かのものをみだりに欲しがってはいけないと学ぶ 良いタイミングだったのかも知れませんが 私は何を学んだでしょう。
以来、私は何かを作っても それを長く持っていたことはありませんでした。 素敵ね、可愛いわね、といわれれば また作ればいいから、とほいほいプレゼントしてしまいました。 それは誰かを喜ばせたいからではなく、 自分が傷つきたくないからでした。
今は、図太いおばさんになったので ほいほいプレゼントなんてしません。 「楽しいから自分で作ってみたら」といいます。
作れない〜とごねる人には
お店で買いなさい、といいます。
だって高いんだもの〜と云う人とは おつきあいしたくないなと思います。
あれ、なんのハナシだったっけ....
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