今日もガサゴソ
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2003年06月09日(月) 賢治の子供たち

宮澤賢治が描いたイーハトーヴは
確かに岩手県と重なっている、と
思うのです。

学生の頃、
一関から釜石までのJRの沿線や国道、
それから高原を抜ける道を
何度も行き来しました。

ほとんど人家の見えない風景や
雄大にくねってゆく川の姿や
ひっそりとした小さなダム湖に白く刺さる枯れ木
製紙会社の唐松の山の四季
いくつのも峠を越えて
夕刻、めがね橋を過ぎていく列車を見たこともあります

星空と笑うような山々

何にもないところだよ
日本のチベットさ

それが岩手です。

何にもないのがあるんです。

何があるかは賢治が教えてくれたよ。


隣の隣の家のおじさんは
痩せて神経質で厳しいおじさんだったけれど
宮澤賢治の農学校の教え子でした。
種山高原で
賢治と生徒たちとがうたった歌を
母はおじさんに歌ってもらっています。


種山ヶ原の
雲の中で刈った草は
どごさが置いだが
忘れだ
雨ぁふる


揺れるような不思議な静かな歌で
心の中で歌うたびに
恋しい場所に還るような気がします。

そんな恋しい場所を持っている人は
きっと
賢治の子供たちなんだと思うのです。


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