今日もガサゴソ
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2003年03月14日(金) にたものとやいたものはどこにでもある

父方の祖母は
裕福な商人の娘だったそうです。

布が大好きで
(いなかでは「キレッコスギデスギデ」といいます。昔話の語りみたい)
少女の頃、呉服屋に通って
店中の反物を広げさせ、選びに選んで
一尺ずつ買い求めては箪笥にためていたそうです。

伯母の話では、祖母の着物の見立ては
かなりの玄人好みで、センスが良くて
呉服屋でも一目置かれたそうです。

そんな祖母が集めた布を一目でいいから見てみたいけれど
残念なことに、祖母の家は火災にあって
布たちの入った箪笥も燃えてしまったということです。

ところが、あるとき、
同居している小さないとこの前掛けの紐が
どうしても自分がためていた布の柄だと思うのだそうです。
もしかして布の一部が焼け残っていたのではないかと
期待して、いとこの母親に
前掛けの紐の出所を確かめたそうです。

その答えが

煮たもの(似たもの)と焼いたものはどこにでもある!

だったそうです。

ふるった答えではありませんか。
祖母は生涯、あの前掛けの紐は、自分が集めた布の一部だと
信じていたそうです。

長じて、祖母は、呉服屋の番頭だった青年と結婚し
山あり谷ありの商いの道を
歩みましたとさ。




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