私が仕事で担当している女性には 娘さんが3人と息子さんが1人います 長男さんは10年前に亡くなられたようです
今日は午前中に小学校で親子レクリェーションがあり 仕事は午後からでした 今日の午前は受診だったから きっとお疲れのことでしょう・・・ そんな思いで居室をノックして開けると 窓を背に 大勢の人がいます ・・・あら?間違えてないわよね・・・ 一瞬 体が固まります 「こんにちはぁーー わぁーー」 いきなり賑やかになります いつもは1人ずつみえる娘さんたちが 今日は3人揃っていらっしゃったのです 担当の女性が 93才ですから・・・ 娘さんたちは50代半ばか後半と思われます みんな仲良しで 賑やかです 私が担当の女性に話しかけて 午前の様子や 何か気になることなど話していただこうと伺うと それを聞いて娘さんが次から次へと答えてしまいます 「あ・・・私たちが答えちゃいけないのよね お母さんが答えるまでまたないとね」 笑いの渦です 『いえいえ どなたが答えてくださってもかまいませんよ』 「なんか私たちのほうが 施設に入っているお年寄りみたいだわ」 笑いの渦は途切れません すっかりお母さんの顔になったこの女性は 優しく微笑んで 娘たちを見ています 3人娘かぁ・・・なんか・・・いいなぁ・・・
私は娘が2人 下の娘がお腹にいるときは すごいキック力に これは男かもしれないと思っていましたが 女の子でしたので じゃじゃ馬なのかもしれないと 心配になったものです (男の子も育ててみたかったな・・・) そんな思いは今ではすっかり無くなってしまいましたが 今日の三姉妹の様子を見て 2人とも娘でよかったと つくづく感じました 昨日息子さんにかけた電話が娘さんたちに伝わり 衣替えもかねて 様子を見に来たのではないかと思いました ラウンジで一緒にお茶を飲み 歌を歌いながら ワイワイと過ごした一時間でした 3時のバスで帰ると 3人が立ち上がると この女性が慌ててご自分も立ち上がろうとします 『わかりました 玄関までお見送りしましょう』 と 抑えます 「またきてね・・・また来てちょうだいね」 寂しげに握手をします 握手はさよならの挨拶 私がいつも この方と別れ際にするものだから 娘さんたちもお母さんと握手です 園バスを見送って 部屋に戻りました
今日は1日忙しかったことでしょう ベットに横になると間もなく寝入ってしまいました ・・・子供みたいだな・・・ 今日の私は 親子の邪魔にしかならなかったのでは・・・ 橋渡しになれたかなぁ・・・ ちょっと・・・疑問
おかあさん
おかあさん て呼ばれると
女の人はお母さんの顔になる
穏やかにそれぞれを見つめ
子供たちの様子に
満足げに微笑む
私もいつか
あんな笑顔で
娘たちを見つめる日が
来るのでしょうか
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