サイモン&ガーファンクルの有名な曲に スカボローフェアがあります
今朝 ラジオを聴いていたら 戦争を取り上げたコーナーのゲストが とても興味深いことを言うジャーナリストで 彼が言うには この歌には とても深い意味があると・・・ 興味が湧き 早速調べてみると こんなことがわかりました
サイモン&ガ−ファンクルの 「スカボローフェア」がイギリス民謡(マザーグ−ス)を もとにして作られた曲だということは ファンの間ではかなり有名な話です。
Tell her to make me a cambric shirt, 亜麻布のシャツを作ってくれるよう伝えてほしい Parsley,sage,rosemary and thyme. パセリ、セージ、ローズマリー、タイム Without no seams nor needle work. 縫い目もなく針も使わずに Then she'll be a true love of mine. そうしたら彼女は私の恋人になるでしょう
このあと「波打ち際と海水の間に 1エーカーの地面を見つけてほしい」 「革製の鎌で刈り取った収穫をヒースで束ねてほしい」と 原曲を引用した 無理難題な歌詞が続くのですが 実はこれは人間以外の者(妖精、魔物) が人間に向かって言っている問いかけの言葉なのだそう まともに答えられないと異世界に引き込まれてしまうため 答え手(人間)は「パセリ、セージ、ローズマリー、タイム」の 4つのハーブの名前を呪文として唱えることで この不可解な問いかけから身を守っているのだと 言われています。 そして、その歌詞の合間に別の歌詞が入って 二重構造になっているところが 「スカボローフェア」の特徴。
丘の斜面に舞い散る木の葉が 銀色の涙で墓石を洗い 一人の兵士が銃を磨く 戦争の吹子が緋色の軍勢を焚き付け 将官たちは兵に殺せと命じる 彼等も忘れてしまった理由の為に戦えと。
この曲が作られた1968年といえば ベトナム戦争の真ただ中 死んでいった何万人ものアメリカ兵への 鎮魂歌ともとれる歌詞には メロディーから受ける叙情的なイメージとは裏腹に 重すぎるほどの意味が込められていたのかもしれません そして、この日常的な4種類のハーブを連ねた 摩訶不思議な呪文こそが この歌の最大のメッセージのように聞こえてきます。
Are you going to scarborough fair? スカボローフェアに行くのかい? Parsley,sage,rosemary and thyme. パセリ、セージ、ローズマリー、タイム Remember me to one who lives there, そこに住んでいる娘によろしく伝えておくれ She once was a true love of mine 彼女はかつて私の恋人だった
参考資料 「サイモン&ガーファンクル・グレーテストヒット」 「またまたマザーグース」和田誠訳(筑摩書房) 「映画の中のマザーグース」鳥山淳子(スクリーンプレイ出版)
美しい旋律と 歌声と 通り一遍に読んだ訳詩からは ここまでの洞察力は使わずに 過ぎていました この歌・・・良いと思いませんか?
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