今日でおばあちゃんが亡くなってから 四十九日が過ぎました 身内だけでの 法要です
とても丁寧なお経をあげてくださる御住職さんです 仏壇に新しい仏像を置くので その魂入れの儀式もしていただきました 見ていてなかなか不思議な儀式でした
四十九日というのは 亡くなった方がいよいよお釈迦様の近くへと たどり着く頃だそうで 今までは亡くなった霊が 暗黒の中をさまよい 自分はどこへ行くのか どうしたらいいのかわからなかったものを 初七日 ふた七日と生きている者たちが お参りするたびに 死を受け入れて お釈迦様の元へ近づくのだそうです こちらではないよ お釈迦様のもとへ行くのですよと 生きる者が導く意味があるそうです そして今日からは お釈迦様の元で 修行が始まり 亡くなって行く者を 釈迦の世界へ導く勤めを果たすのだそうです 生きる者と 死んだ者との関わり合いとは そういう風にできているそうです 祖母がなくなる間際に見た 傘を持った祖父の姿は まさしく修行中の身である祖父が 死後の世界へと導き始めたということだそうです
白木に黒字だった戒名も 今日からは黒地に金のものに変わります 金という色は お釈迦様が金色のお姿だったように あの世の人となったという証になるそうです そしてお菓子屋さんに注文して買ってきた 四十九日餅のひとつを ちぎってみんなで分けて食べ 無病を祈願するそうです 後の48個は みんなで分けました お菓子屋さんのおばさんも 「あのおばあちゃん亡くなられたの? よく買いに見えてくださったのよ」 こんなところにも祖母がいました 亡くなってもなお 故人をしのぶ儀式が続きます 存在していたものが存在しなくなることを 生きるものが納得いくようにこう考えていくのかな 目には見えなくても 心の中にいき続けていることを 昔の人は大切に考えていたのかな
心に生きる
祖母が好きだったお菓子
祖母が好きだったお花屋さん
祖母が好きだった場所
祖母が好きだったお酒
思い出すたびに
祖母がそこで微笑んでいた
皆の心の中で
微笑んでいた
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