お雛様の時季になりました 仕事場にも 大きな段飾りが出されたのです 車椅子でお散歩するときには 必ずお雛様に会いに行くようにしています 不思議なもので お雛様ってその日その時によって ぱぁっと明るくて何か伝わるものを感じるときと 静かに硬い感じのする時があります 賑やかなときと 黙っているときと ・・・そんなことを言うと 馬鹿かと思われるかしら でも 人形って魂があるものですから そのくらいのことは当たり前かもしれないです
先日私が 担当の方をお連れして お雛様のお道具を触って 引き出しを開けたり閉めたり プラスチックの貝や 菱餅を手にとって 近くでお見せしたりと あれこれしていた姿を どこからか ヘルパーさんが見ていたようで 今日 声をかけに走りよってきました 「どうして貝があるかご存知でしたか?」 息を切らせて 結構年配のヘルパーです 『蛤は 2枚ばらばらになっても 決してほかの貝と組合うことがないから 昔は 夫に忠誠を誓う意味で 女性が大切にしていた様で・・・』 「えええ!蛤なんですか」 『蛤の裏側に 一対ずつ同じ絵を描いて 何組も伏せておいて トランプの神経衰弱のように 貝合わせという遊びをしたことも・・・』 「裏に絵が・・・なんだ・・・ご存知なのね せっかく教えてあげようと思ったのに・・・」 『まぁ そうだったんですか・・・それはありがとうございます』 この方今まで お雛様にどうして貝なのか ずっと不思議に思っていたそうで それでも 事務所の人や 近くにいたお年寄りにも 意味を尋ねたそうですが わからなかったそうです そして 事務所の人が調べたらわかり すぐこの方に電話で教えてくれたそうで とても興奮していました 私は魚介類が大好きなので 高価な蛤のいただける お雛様の日が楽しみでした その方も ずっとお母さんが お雛様には蛤のおつゆを 作ってくれていたのを思い出して そんな思いでこしらえていたことに 今更ながら嬉しくなってしまったとか 『ではこれからは していただいた感謝の思いが あなたの作る 蛤のおつゆに入るわけですね』 「母にありがとうって今度あったら言ってみよう」 今日も娘のお友達のうちに 女の赤ちゃんが生まれました なんとも嬉しいことです きっと新しいお雛様を飾って これから何年も雛祭りをしていくんですね
我が家にも 10年目の段飾りと 4年目のケース雛と 何十何年目の 私のお雛様があります 一度に飾れないので 娘のお雛様が優先です 可愛らしいお菓子を飾って 女の子に恵まれた喜びを感謝します
お雛様
毎年短い間だけ
内裏雛のケースの前に立つ
いつも優雅に微笑む2人
楽しかったこと
悲しいことは涙を流して
2人に聞いてもらっていた
今では私の日々を見ていてくれると
そう思うだけで
涙が出るほど愛しく思う
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