象のうめこさんは 55歳です 日本で飼育されている象の中で 5本の指に入る 長生きだそうです
近くに 小さな動物園があります うめこさんが55年いるということは 動物園もそのくらい経っているのだと思います 私が子供のころには ライオンもいて・・・ 身近にそんなすごい動物たちがいたのです 今思うと すごいことですよね
ライオンもずいぶん前に死んでしまい 今では うめこさんと 小動物になってしまいました といっても サル うさぎ プレーリードック あらいぐま 雉 や くじゃくそのほかにも珍しい鳥がたくさんいます うめこさんは私よりもかなりのお姉さんということです 以前 飼育係のおじさんを圧死させてしまったことがあり 動物の怖さを感じさせられました
今日のうめこさんはどうでしょう 動きも良くて好調のように見えます
うめこさんの檻の外の街灯が切れてしまったらしく 電気屋さんがはしごをかけて 交換する仕事を始めました 細い鉄棒にはしごをかけて 不安定な足場でのお仕事です 上に上って 命綱をはめていたら 何を思ったか うめこさん思い切り鼻に水をためて のぼった電気屋のおじさんに ブーっとひと吹きです おじさんは はしごの上でかたまってしまいました 見ていた私と娘は どうしようかとハラハラです もっと攻撃して 水攻めにしてしまったら とか でも おじさんがじっとしていたので 怪しくないとわかったようで うめこさんその場をさりました 危なかったね・・・と娘とほっとします しばらくすると 飼育係りらしきおじさんが 笹の束を抱えて どこからともなく登場です 黙々と運び込んだ笹を うめこさんの柵の中へ ずるずると引いて行きます おじさん・・・慣れているとはいえ 大丈夫かな うめこさんちょっと気が立ってるのにな・・・ こちらが要らぬ心配をします 淡々と笹をお客さんの見えるところに置くと 淡々と出て行きます うめこさんも あ・・笹ね といった感じで 近寄ります あっ・・・食べる食べる と私は期待でいっぱいです ばしばしばしばし・・・・ うめこさんの鼻先は まるで手のひらのようです 葉っぱの部分を上手にちぎってはまとめて お口にポイですよ・・・ まとめてちぎってポイ・・・ってなんて器用な鼻先でしょう 人が手でしたって そうはいかないです 第一痛いですからね・・・手が切れます 血も出ますよ なのに 鼻先は なんともなさそう・・・ 綺麗に葉の部分だけ食べてしまうと 落ちて散らかった葉を鼻先で集めます 見えているんだ・・・ 目から地面までの距離と 地面から鼻先との間隔が こんなにあるのに 当たり前なことに 妙に感心してしまいました 餌を与えてはいけないのに よそのおじさんが みかんを投げ入れます うめこさんは大喜び(であろうと思われ・・・)で 鼻先で拾うと くるくるっと鼻に巻きつけて その中で皮をむきます す・・・すごい・・・ 片手でみかんの皮をむくのに あんなに早くはできないです って 人間とは比べられないですね あげちゃだめなのに・・・と思いつつ もういっこあげないかな なんて期待したりして・・・
うめこさんが今日のように喜々としている姿を 最近見ていなかったので ちょっと嬉しくなり なぜか安心して帰ってきたのでした
私はうめこさんに感心したのですが 娘は 鳩の数が いつもより多いことに感心していたようです
うめこ
うめこさんはインドゾウ
長いことこの土地に生きて
たくさんの人に愛されてきました
大きな体に小さなスペース
ずっと1人で生きてきて
寂しいときもあったでしょうに 私が赤ちゃんのときから知っているのね
私にも娘がいるのよ
私に孫が生まれても
ぞうのうめこさんはいて欲しいな
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月夜のゾウ
明るい月を浴びる夜は
ゾウが涙を流します
去りし故郷に思いを馳せて
いつか仲間に会える日を
抱いて胸が震えくる
大地を震わすゾウの群れ
肌すれあって押し合って
命の重さ確かめる
せめて夢を見てみたい
涙を流して望みます
明るい月に願います
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