娘の勉強机は 買ったものではありません
第一子が小学校に上がるといえば ぴかぴかのランドセルに つるつるの勉強机・・・なんていうのが 定番のようです
しかも・・・ 私の祖父がものを書くのにちょいとばかり使っていた ライティングデスクとか・・・かっこよく言うと そんな感じのものです 祖父はもう亡くなりましたから つまり・・・形見です
娘も嫌がらずに受け入れてくれたので ピーターラビットの大きなシールを貼って かわいく変身させてあげました もう・・・4年前のことです このところ その机が 恐ろしく汚い・・・ 机がありながら ライトはつけて その下で宿題をしているのです 「あの・・・それって使い方が違うでしょ・・・・」 「いいのー」 「・・・いいのーっていうことじゃなく・・・」 夕べ 机を眺めて うんざりしていました 今朝は 意を決して!? 「机の掃除・・・入らせていただきます」 と・・・留守を狙って 片付け始めました すごいですよぉ 「ナナフシの家」と書いてある箱を発見 おそるおそる開けてみると ナナフシさんは お留守のようで・・・どこにいるのよぉ・・・ビクビク 透明のガムの空き容器には ススメバチの死がい 割り箸の入っていた長い袋 海で拾った透明の丸いガラス バリバリに割れた サザエの貝殻 タマムシの片方の羽 飴の包み紙 ピカチュウを切り取った紙 小判色になった小判草 ・・・あの子には宝なのでしょうね・・・ でも悪いけど捨てるわよ・・・ 軽い気持ちで始めた掃除が いつの間にかむきになって捨てる捨てる・・・ あまり変化があると 寂しいだろうと ほどほどに 且つぎりぎりに・・・ 思うに・・・本人の手に負えなくなっていたのでしょう・・・ 帰ってから見違えるようになった 自分の机を見て 「ありがとーーーーー」 と 何の不平不満もなさそうにお礼を言っていました まだまだ子供ね・・・私に秘密もないみたい さては 何がなくなったかわかってないのかも・・・ そんな感じです ゴミ箱は覗いた時 思い出して拾わないように 広告で目隠しをして・・・作戦成功
綺麗になって 見通しのいい机に座って 「みてみて・・・これ!前にもらったやつだぁ!!」 ・・・・やっぱりその程度なのですね 「懐かしむのは後にして 宿題やりましょ 今日からそこで出来るでしょ・・・・」
机
それはそれは大きな宝箱
一番上には ビー玉おはじき
二番目は 綺麗なメモ帳
三番目は空けておくの
だって 小さな人が来て
ここに畑を作って
いつ暮らし始めるか
わからないもの
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