いっしょくんの日記

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2002年09月27日(金)  変身

 「朝 目が覚めると いもむしだった」

 カフカの小説のような気分・・・

 目が覚めたときに
 例えようもないくらい
 落ち込んでいた・・・

 まだ一日が始まっていないじゃないか
 誰とも会っていないし
 何も言われていないし されてもいない
 
 それなのに 落ち込んでいるなんて・・・

 ただ目覚めただけなのに
 存在は否定され
 ただ居るだけなのに
 嘆かれる・・・
 ・・・誰に?
 
 いったい私は何?
 どうしろと言うの?

 それをぶつけるものすら見当たらない

 一日投げ捨てて このままここで落ち込んでいようか
 それもまたいいじゃないか

 こんな自分を変えるべく
 忙しく動き回ってやろうじゃないか
 それが正しい姿なのかもしれない

 どちらにしても 生きることが前提

 よかった・・・
 生きる力は残っているらしい
 だったら 起き上がり
 何か体に入れよう
 パンか? いや ご飯か?
 そういうもので 満足なのか・・?

 私が欲しいのは・・・
 「言葉」
 誰か私の心を埋める
 「言葉」をくれないだろうか
 たちまち元気になれるような
 「言葉」を探しているんだから

 ・・・・・落ち着かない
 探し物が見つからないときの・・・あれ
 またゆっくり探そう と
 自分に言い聞かせて座っても
 もしかするともう少しで見つかるのかも という
 期待感で 落ち着けなくなる・・・あの感じ

 今日という日は 一日こんななのか・・・・
 いもむしになった私は
 一日いもむしで過ごすのか・・・
 そしてそんな私を見て
 みんなが 珍しそうに通り過ぎ
 哀れだと涙し 
 やっぱりそうだったのかと 信用をなくし・・・

 いもむしのまま・・・・人の中に置いた
 いもむしが嫌いだと知っていて
 置いてみた
 
 そうしたら 誰も嫌がらなかった
 いつもと同じだった
 ここに居ていいと 言ってくれた

 なんだ・・・・
 いもむしで居ることが嫌なのは
 自分か・・・
 誰の目から見ても たいしたことではなかったのか

 よかった・・・
 今日は安心して 一日いもむしで居よう

 ・・・これも一日・・・



      虫の一日


    体にはいくつもくびれがあり

    くびれの間は パンパンに盛り上がる

    目は小さく 歯は横に生えていた

    こんな私では駄目・・・と 自分にいい

    これも私・・・と 自分で慰め

    たとえどんな私であろうと

    お構いなしに 一日は過ぎる 

 

 


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