小学4年の娘 今日は秋の運動会 ここまで毎年運動会というものを経験してきて はじめて「期待感」が持てているらしい
娘は大の集団嫌いで 「さぁみんなで・・・」というときには 姿をくらますらしい というか・・・気がつかないうちに 「みんな」はどこかに消えてしまう 娘にとっては・・・そうらしい そんな娘が気がかりで 3年保育で幼稚園に入れ 集団に慣れて欲しいと願った 嫌がりもせず 喜んでいる風でもなく 幼稚園生活は過ぎていく 保育参観・・・クリスマス会・・・ 目の当たりにする機会には いつも私を悩ませ 落ち込ませる事件が起こる 運動会は 事の他苦手な行事・・・ 始まりのリズム体操から・・・姿をくらます ブリブリと踊りまくる女の子の中に 決して娘はいなかった じゃあ・・・どこ? まずは娘探しから始まる と・・・園庭のすみっこで 何やらしゃがみこむ我が娘を発見 「何をしてるのかなぁ・・・」 「ハサミムシ」 「・・・・・・・」 まぁ・・・全てがこんな様子で・・・ 小学校へ上がるときの心配といったら 私が心配されるほどだった 1年生の運動会 あのころ流行っていた 「慎吾ママのおはロック」 ・・・どうしていきなりそんなにリズム感の要るものを・・・ 選ばれたダンスの曲を聴いただけで 想像するのはたやすかった 「・・・がんばれー」 と 気のない応援・・・ 当日 ビデオを手に 「たぶんやらないと思う・・・」 涙目の私を お母さん連中は励ましてくれた 元気良く出てきた1年生 娘は・・・ 満面の笑顔・・・音に合わせて動く手足 「やってる・・・・」 涙をこらえるのに必死だった 「ちゃんと・・・ちゃんと成長するんだ・・・」 唇をかみ締めて ビデオで顔を隠しながら 娘を見つめた そして4年目 3日も前から 「私 1番になれるかも・・・自信がある」 「まぁ・・・順番はいいから 最後まで走りぬいてね ダンスのほうはどうなの?アイーンだよね」 「そっちは完璧〜」 「へぇ・・・自信たっぷりなんだ」 「まぁね」 そんな会話ができるようになっていた 競走は2番だったけれど・・・ ダンスの手はダランとしていたけれど・・・ 「お友達とお弁当を食べたい」 「走るメンバーをビデオにとって欲しい」 娘の頭の中に 人と関わる気持ちがあふれている事が 嬉しくてたまらなかった
娘はこれから 人に傷つき 人を傷つけながら 成長していくだろう どんなことにも 感じ取ることができる心で 喜びや悲しみに 敏感であって欲しいと願う ・・・娘の「のんびり」も また魅力で 私は救われているのだけれど・・・
むすめ
私はあなたに涙して 思い悩んだ夜もある
おどけて見せて笑わせて
元気をもらったこともある
いつからだったか あなたの髪を
背伸びでとかすと かがんでくれる
もうじき 背丈は 重なって
私を越していくでしょう
どんな日々が待とうとも
私の心はいつだって
あなたに添っていきますよ
私を「母」にしてくれた
あなたへの感謝を忘れずに
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十五夜 7時14分の月には 霞がかかっていました 霞雲の向こうは 名月だと思うと 霞んでいても その光は 特別に見えて それはそれで美しくも感じられるものです 真実を知っていれば たとえ霞む時があったとしても 何の疑いもなく 真の姿が見えるものなのですね 人の心も これほど確信を持って 信じることができないものでしょうか 無形に対する心の弱さが情けなく思えてきました
昨日の月 明日の月・・・ 確実に満ちたと確信できるものは 暦だけです 完璧な円であるのは たったの一日 なぜそれを感じ取ることができたのでしょうか 肉眼で確認できることではなかったでしょうに 初めて月に合わせて暦を作った人間は 計り知れないほどの知能を持つ生き物なのですね
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