三楽の仕事日記
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2009年12月22日(火) 教科書の改善(通知)を受けて

 多くの小中学校は2学期の終業式。マスコミからの問い合わせがいくつか。終業式を行っている学校数、新型インフルエンザで授業が欠けた分を冬休みに行う学校は?といった質問。相変わらず季節感のない本課。

 今年の3月に教科用図書検定調査審議会において「教科書の改善について(報告)」が取りまとめられた。それを受けて文部科学省から通知文が出された。改善事項の中で、特に次の項目が重要であると思われる。

 <教科書観の転換について>
「報告」においては、質・量ともに充実した教科書とするための改善方策が提言されるとともに、「児童生徒は、教科書に記述されている内容をすべて学習しなければならない」とする、従来型の教科書観について、「個々の児童生徒の理解の程度に応じて指導を充実する」、「児童生徒が興味関心を持って読み進められる」、「児童生徒が家庭でも主体的に自学自習ができる」といった観点から、その考え方を転換していくことの必要性が指摘されており、このことを十分に理解し、適切に対応することが必要であること(「報告「37ページ参照」)。


 通知文は教科書発行者宛にも出されており、検定を経たこれからの教科書は、これまでのものとかなり異なってくると思われる。
 すでに来年度の教科書採択準備はいろいろと進めているが、通知文をきっちりと受け止めて反映させるために、ほぼ終日研究をする。特に某資料の項目立て検討を行った。この項目については、すでに9月頃に研究を終えていたが、新鮮な気持ちでその内容を見直しているうちに、新たな方法が浮かんだ。しばらくはこの仕事に掛かり切ることになりそう。

 来年2月議会の準備始まる。その課内検討。某新聞社、某受験業者来庁。お話を伺う。決裁が下りた○○メールへ返信。

 いじめの発見・解決・防止をめざして本課が発行している「小さなサインが見えますか」。そのサイト更新のためのお手伝い。今回はネットいじめへの対応が加わる。

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 「日本辺境論」(内田樹著、新潮新書)を読了。僕なりに内田論を解釈すれば、「日本人は円の中心ではなく、円周上できょろきょろしている人種である。これを日本人らしいという。中心に存在しようという野望を持たず、かといって中心から遠く距離をおこうとはせず。これも日本人らしい」。


2008年12月22日(月) 厳しいっ!
2007年12月22日(土) 落語は文章力にも伝える力としても有効
2006年12月22日(金) 2学期終業式
2005年12月22日(木) 終業式で三本締め
2004年12月22日(水) 第2学期終業式
2003年12月22日(月) 今学期が終わる