三楽の仕事日記
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2005年07月02日(土) 井出さんの授業を見たくて長野へ

 今日は長野県岡谷市立岡谷小学校へ。学力向上フロンティア拠点校の1年次発表会。特に井出誠一さんの算数授業が見たくて出かけた。

 自宅から車で2時間ほどで到着。全校児童のオペレッタを見せてもらって、いよいよ5年生の算数授業「角のひみつ」。広い音楽室なのに、すでに参観者で満員。講演者の志水先生、大西さん、和田さん、長谷川さん、真木さん、福岡の大羽さん、京都の・・・と志水塾でお会いする方々もかなりの数。

 前時の学習「三角形の三つの和は180度」というきまりを使って、内角を求めたり、外角を求めたりするのが今日のねらい。さすが井出さん、授業技術は抜群!志水理論「○つけ法」「復唱法」も見事。T2の増澤さんとのコンビネーションもよく授業が進むが、子どもたちがなぜか重い。隣の大西さんに思わず「子どもが重い」とつぶやく。最初の重さが授業の最後まで尾を引く。井出さんの子どもたちのとらえ→判断→展開も的確で文句はないのに、なぜ?もちろん一言でこれだ!と言えるものじゃない。教師と子どもとのちょっとしたズレが重なってのこと。はっきり言えることは「だから授業はおもしろい」ということ。長野まで足を運んで良かった。昼食中も、もちろん授業談義。

 午後の研究協議。やはり、授業の成否の分岐点について意見が出る。僕は授業構想そのものに質問をし、自分なりの提案をしてみた。今日の授業をもとに互いに学ぼうという雰囲気があって、よい研究協議会が成立。突然、参観者から和田さんへの質問あり。和田さんの的確な応対に感心。さすが!

 今日聞いた志水廣先生の講演会では、先日聞いた講演より「燃える集団」のキーワードが強調され、岡谷小のテーマ「学ぶ意志」とのリンクがしっかり図られていた。やはり飛び込み授業ビデオを使っての講演は説得力がある。内地留学中の横田さんに「二人とも、帰宅は毎日12時過ぎだよな」と笑いながら言った後、素顔で「これくらい勉強せんと伸びないよ」と正面切ってグサリ。迫力のある言葉に会場の笑いが止まったのが、今日は一番印象的。「常に進みつつある者のみ人を教える権利あり」。これは神戸さんが小牧中転出の時に僕に送ってくれた言葉。勉強せねば!

 帰路も順調。夜はNHK教育「桂三枝の笑いの底力」を見る。はたと今日の井出さんの授業を思い出す。あの重さを吹き飛ばす笑いの仕掛けがあったら良かったと。授業での笑いの底力もすごいよ。


2004年07月02日(金) 会議、会議、また会議
2003年07月02日(水) 豊田町「教育の日」講演