...ねね

 

 全てフィクションです

【父との秘密】湯たんぽ - 2002年08月06日(火)

彼女はあたしの質問に答えようと、真面目な顔で座りなおした。



私の家ではね、「湯たんぽ」って習慣があったの。
お母さんも、おばあちゃんも湯たんぽをやったんだって。
この家の女の子は、小学生くらいになるとおじいちゃんと一緒に寝るの。
私も子供の頃、「これからはおじいちゃんと一緒に寝るのよ」
って言われてね。
そしてその時、何があっても大声出したり暴れちゃ駄目、って言われたの。
私おじいちゃんは怖くて好きじゃなかったけど
でも自分のおじいちゃんだし、一緒に寝る位いいかなって思ってたのね。
「湯たんぽ」って言ってたし、きっとお年よりは寒がりだからかな、ってね。


でも、実際に湯たんぽになって
・・・大声だしちゃ駄目って言われた意味が分かった。

おじいちゃん、寝てる間に私の体を触るの。
私のね、パジャマの中に手を入れたり・・・
まだ小さいのに、胸を触ったりするの。
始めの頃は怖かったわぁ。
でも、お母さんに「おじいちゃんが悪戯するの」て訴えても、
うちではそういう決まりになってるから、って
お母さんも皆してきた事だから、って
全然取り合ってくれなかった。
私も、そういうものなのかな・・・って。



そこまで話して彼女は一息ついて、また話し始めた。


「ある日、我慢出来なくなっちゃって。」



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