...ねね

 

 全てフィクションです

【父との秘密】誰にも言えなかった - 2002年07月27日(土)


自分が何かされている事に気付いた時の事
それがセックスというものだと知ったときの事
小学生の頃、弟に行為を見られて殴られたときの事
妊娠の疑惑に恐れて男と寝たときの事

そして、それらがどれだけ辛かったか、
今まで誰にも言えなかった事が、
誰にも言えない事でずっと悩んでいた事がいくらでもあふれた。

あたしが一気にまくし立てた後、弟も
子供の頃見た時は何が起こっていたか分からなかったが
後からその事を思い出すと、とんでもない事だったんじゃないか、と
疑惑を抱き始めた事や、父に殴られて怖かった事など
あたしに色々な事を話した。

二人は時々鼻をすすりながら、ずっとその事について話していた。

「ねえ。あたしどうなるのかな。ママは許してくれるのかな」

「姉ちゃんが悪いわけじゃないだろ」

「うんでも、ママにとっては浮気なのかもしれないし」

「レイプが浮気だなんて言われたら、世も末だよ」

「離婚・・・するのかな」

「するだろうな。しなきゃおかしい」

「ママはあたしを引き取らないって言ったらどうしよう」

「大丈夫だよ、そんな事ないから」


その時、ドアのノックの音が響き、母があたし達を呼んだ。





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