| 2004年08月10日(火) |
小川洋子その後(短編) |
翻訳ものと、アンネ以外はすべて読むことができました。図書館って本当に便利です。 (印刷業に携わっていながら、こんなことを言ってると、上司に怒られます:苦笑)
短編集、(今、短編集って打ったら、「今の君にぴったりくる短編集これさ〜」という歌詞が浮かんで、そんなのヤダ、と思いました。) それも連作は、読んだ後にどうしても印象が散漫化してしまって、覚えていられないのですが、一話が短いのでとても読みやすいです。
『寡黙な死骸みだらな弔い』 ある町の死の連作? ある話の中のある人が、違う話の中に登場したりして、それは死体だったり、犯人だったり、遺族だったりするわけですが、死と死が微妙に絡まりあっていて、面白かったです。雪の中の男の人だけが、誰なのかわかりませんでした。
『偶然の祝福』は作家と男の子の連作なので、作者を投影したような話でした。一見穏かな刺繍する老婦人は明かにおかしいので、子どもを同じ部屋に入院させるのがすごいと思いました。 『盗作』が好きでしょうか。
『まぶた』は、発表は『偶然の祝福』や『ホテルアイリス』より後なのに、どうみても元にした話が入ってるんですよね。『偶然の祝福』の中で盗作として使われた『バックストローク』が印象に残ってます。これは、『凍りついた香り』にも通じるような話でした。 強迫的な母親もよく使われますが、たいてい子どもと一緒に自滅してしまうので、その後正常に戻った人は『博士〜』の主人公の母くらいではないでしょうか。
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