上司から電話。電話の向こうで笑い転げてるので何かと思ったら。
部長がしぃまに△△に転勤してもらいたいんだってさ。 今から直接お願いの電話するって言ってるけど、断っていいから。
だって。
前々から△△に異動させる人材を探しているのは知っていたから、 驚きはしなかった。
一瞬頭に浮かんだのは、「受けちゃおうかな」ということ。 そうすれば、この修羅場から抜け出せるじゃん。 しごくリーズナブルな逃避行ではないかしら? 行く先に何があったとしても。
上司の電話が切れて、すぐその後に部長から電話があった。
「どうですか?」と聞かれて「嫌です」とキッパリ。
「あ〜やっぱダメかぁ」と非常に残念そうな声でしたが、ごめんなさい。
諦めきれないらしく 「たとえ転勤先でどれだけバラ色な人生が待ってたとしても嫌?」 とも聞かれた。
私の回答は、「東京という場所が優先度一番です」
こう答えながら(海外なら話が別だなぁ)とも思ってた。 これが、3年間イギリス、とか、3年間ドイツ、とかだったら 多分Yesと言ったと思うから(インドならNoだけど)。
それはともかく。 この転勤話自体は、一応期間限定だし総合的に見て悪くない話だと思う。 マンションのローンがある(会社に言ってない)というのも断る理由ではあるけど、 知らぬ土地に行くのに腰が重いというのが一番かも。
それに任されるタスクがこれまた私には荷が重い。 やり遂げられる自信がないんだもん。
ヤリガイがあるのはわかるし、キャリアパスとして悪くないのもわかるけど、 でもそれを称して「バラ色」と言ってもいいものか?
断るのも仕方ないよね。 うちの会社は甘いから、無理矢理ってのはない。 もちろん無理矢理強権発動してきたらこっちも辞めるだけだし。
続いて部長は、 「来年度は□□をお願いしたいんだけど、受けてもらえますか?」 と今度はポストの話を始めた。
思わず口ごもる私。
断ってもいいだろうか?
かなりの沈黙のあと
「本当に自信ないんです」
と言ってみた。
「誰でも最初はそうだよ」とかわされた。
そうだよなぁ。現状で何を言ったって誰も聞いてくれないよなぁ。 1回トライして失敗すれば周囲も諦めてくれるだろう。 失敗せずに何とかやり遂げられれば儲けもんだ。
元々流される派の私としては、Noを言うことは出来ず、受けてしまった。
あーあ、ストレスフルな日はいつまで続くのかな?
それにしても、よくよく考えてみたら、 私恋人も友達もいないんだから、
見知らぬ土地に行ったところで特に人間関係的には困らないんじゃ?
あーでも。
英会話学校年会費はらちゃってるし。 お気に入りの散歩コースとか。 買い物ルートとか。マッサージ屋とか。
そういうのを新天地で1つずつ見つけていくなんて面倒だもん。 嫌だもん。自分の家を中心に生活を築いてきたんだもん。
うーん。ちっちゃいね、私。人間的に。
■Caroline Masters の単語 single file 一列縦隊 ※"single file, they walked to the edge of the lake, silent." パターソン読んでりゃ、fileと言えば提訴しかないんだけど、これは全然別の意味。 impervious 影響されない、鈍感な ※"as if impervious to her concern" あれ、これも最近引いたな irresolute 優柔不断な、決断力のない dinghy=dingey 〔船に備えられた〕小さなボート deprecating 不賛成の、非難する、おわびの、謝罪を示す ※"deprecating smile" rancor 〔長く続く根深い〕憎しみ、怨恨 ※"envy or rancor" confidante confidantの女性形、親友、腹心の友 savor 〜を十分に味わう、賞味する、満喫する ambience 雰囲気ムード ※"Do you want to savor the ambience?"
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