| 2008年03月22日(土) |
「愛」という言葉を口にできなかった二人のために |
沢木耕太郎の『「愛」という言葉を口にできなかった二人のために 』を読んだ。
このタイトルどうよ?と思ったけれど、面白かった。
でもちょっとだけ説教臭かったかなぁ。
間違いなく、「愛」という言葉は状況を切り拓き、新しい関係を作り出す。しかし、仮にその「愛」が成就したとしても、それが最終的なハッピーエンドに結びつくとは限らない。成就した「愛」は変容するからだ。姿や形を変え、それが「愛」であったかどうかということすら不分明になるほど色褪せてしまうことが少なくない。一方、成就しなかった「愛」は色褪せることなく、むしろ年を経るごとに鮮やかにすらなっていく。
初めて「愛」という言葉を受け取ったときのことはよく覚えている。
とても、とても、驚いたのだ。
そしてまた私も「愛」という言葉を返すことはできなかった。 どうしても躊躇いがあったから。
その後、私もその言葉を口にしたような気もするけど、 よく覚えていない。
今でもやはり、その言葉を使うことに躊躇いはある。
不思議だな。
こういうのって欧米人には理解できないだろう。
米原万理はまだ読んでる途中。
途中チラホラと癌との取り組みの話が出てきて、 少々複雑な気持ち。
彼女は諦めずに前向きに、 癌と正面から向き合い戦いを続けていたのだ。
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