| 2008年03月11日(火) |
The Moon and Sixpence |
ようやく読み終わった、"The Moon and Sixpence"。
7万語強の本にどんだけ時間かけてんだ。 まぁ仕事忙しかったし、読まなかった日もあるしね。
モームらしく「人」がよく描かれていた作品ではあった。 でもなんか疲れたかな。 後半は特に、私の今の精神状態とは合わず読むの大変だった。
機会があったら日本語で斜め読みしてみたいと思う。
いつものごとく、読了と同時に他人様の感想や書評を解禁。
松岡正剛の書評はいつもながら面白いのだけれど、 一番インパクトがあったのが「ちょうど映画を見る程度の2時間くらいで読める」ってところだ。 そうか・・・日本語だと2時間か・・・ 私は2週間以上この本を持ち歩いてたってのに・・・
それはさておき、モームが諜報部員だったというのをあらためて思いだし、 非常に興味をそそられている。 こういう人間観察ができる人は、諜報活動だってうまいのではないか、 なんて何となく思ったりして。
他の方の書評には、2日間で読み切った、と書かれていた。 そのサイトには、岩波文庫で出ている版の一部も引用されていたのだけれど、 私も2時間で読める自信ないかも。
訳のせいかもしれないけれど、非常に読みにくい。 訳のせいよりは、原文が複雑なせいだろう。
たとえば、
タヒチへ近づくときほどに、生身の人間が、幻想の黄金郷へ近づくのだという心地になることはありえないであろう。姉妹島のムリアは、魔法の杖による夢幻の織物のように、荒涼たる海面から神秘的にその峨々たる壮麗の姿を立ちのぼらせてくる。
とかね。
私が英語で読むのに時間がかかったのもわかる。 日本語で読んでもすっと頭に入ってこないもん。
会話文はすごく読みやすいんだけどね。
一点、感想ともつかぬ感想を書いておこう。
女の書き方が・・・
というものだ。
時代的背景は無視できない。 モームの描く女性は、それなりに現実味がある。
それでも、なんとなーく、そこはかとなーく、女性蔑視風味を感じる。
Mrs. Strickland なんて、うまく描かれている。 夫に突然捨てられて、女が理由なら帰ってきてもらいたいけど、 絵が理由ですって許せないわ!って反応は面白かったし。 しかたなく自ら家計を背負い、しかし遺産を得ると職は放棄し、 「天才の妻」というポジションに収まるというのも納得の展開だ。
一方Mrs. Stricklandとは正反対のAtaについては、うーん。 そういう尽し方ってよくわかんないけど、 やっぱりなんというか自我がないだけに見えないこともない。
女性蔑視というよりは、 女性ばかりに浅慮さとか計算高さとかを押しつけてる感じかな。
なんか上手く言えないけど、「馬鹿な生き物」として、 一段下のポジションをあてがわれてるような気がします。 被害妄想か?
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