CYMA’S MURMUR

2006年07月26日(水)   本

大崎善生の2冊を読み終えた。

「九月の四分の一」はすっごくよかった。
特に、「ケンジントンに捧げる花束」が好き。
電車の中で読んでて、涙が出そうになった。

でも「ドナウよ、静かに流れよ」は全然ダメだった。
ノンフィクションだってのをよく確かめてなかった私も悪いけど。
なぜ、筆者がこの事件に深く惹かれたのかが、
最初から最後まで全く理解できなかったから。

出てくる人たちも、それぞれが何かに誠実ではあるのだろうけれど、
他の小説の主人公たちのように私の心に響くことはなかった。
残念。

ルーマニアの描写は興味深かったし、
ウィーンの西駅はとてもとても思い出深い場所なので
その辺りが出てきたのも嬉しかったけれど、それだけ。



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