CYMA’S MURMUR

2006年04月07日(金)   昨日のレッスンと英語パターンについて

英会話に行って来た。

今日は沢山話した。

・SSSの効果については懐疑的。
・Roald Dahlを絶賛。
・いくつか児童書を紹介してもらった。
・スパルタメソッドについても反対された。
 (それではスピードしか身につかない!)
・話せるようになるには、使いたい文法パターンを決めて、
 それをこの場で最低1回は使うというように実践していくしかない。
・でもパターンの抽出が難しい!と言うと、
 気になるフレーズを適当に書いて持ってきたら整理してあげる、と。
・Brokeback Mountain については、「よくこんな難しいの読んだね!」。
・でも疑問点が解消されてよかった。.30-.30が銃の種類だったなんて!
・作文についても反対のようだ。書き言葉と話し言葉は違うから。
・今日も記事のサマリレッスンをした。すごくいい!
・Language Exchange を薦められた。

なかなか楽しいレッスンだった。

彼の言う話せるようになるための方策が、
私が考えていたことと全く一致したので驚いた。
そうなのよ。でもパターンの抽出が難しい。
この話については、次回実例を出しつつ突っ込んでみよう。

彼はやはり文法を重視しているようだ。

私の前の人のレッスンで、
話声がもれ聞こえてきたから聞いていたのだけれど、
彼は文法の重要性をしつこく語っていた。
「特にクライアントと話すときには文法は重要だ。
 文法的に誤りのある話し方では、less-educatedだと思われる」と。
そうだよねぇ。

その割には、私の文法ミスをあまり神経質に指摘したりはしない。
なんでだろう。

気のせいか、私のレッスンのときと、話題の方向が違うように感じた。
相手が違えば当然だけど。
義理の父親がどうこうとか、自分の日本語は話すのはダメだけど
リスニングは結構イケる、とかそういう話をしてた。
っていうか、彼が一方的に話してたかな。
生徒の声はほとんど聞こえなかった。

記事のサマリレッスンは、前にもやったことあるけどすごくいい。
途中までしかできなかったので続きは次回にやることにした。

やり方は単純。
A41枚程度の記事を、彼が1パラグラフずつ読み上げる。
分からないと言うと、何度か読んでくれる。
知らない単語は意味を説明してくれる。
場合によっては、このフレーズを言い換えてみろ、と言われ、
私は別の表現を四苦八苦して捻り出す。
そして、私はそのパラグラフをサマライズする。
これはとっても難しい。
ヒアリングしてちゃんと理解して自分の言葉で話す。
とてもいい勉強になる。

というわけで、次回また頑張ろうっと。


===============以上、昨日分=================


引き続き、昨日の英会話の話。

Speakingのスキルアップをウダウダ言う私に対して、
講師は彼が一番尊敬している教師の言葉を紹介してくれた。
※その教師は彼にとってはジャズ(ドラム)の先生で、
コロンビア大で哲学を専攻、その後ビジネス分野でも学位を取得、
非常に頭が良い先生だったそうだ。

  ジャズの即興演奏に大切なのは、
  各技術をまず体に叩き込むことである。⇒repertoire
  演奏中に気に入ったフレーズ(組み合わせ)に出会ったら、
  次はそのパターンを何度も何度も練習して体に覚えこませる。
  そうすれば、その音がマッチするという瞬間に、
  意識しなくても体が動いてそのリズムを刻むことができる。

もちろん話は、「Speakingもこれと一緒だよ」ということになる。

ジャズなら、各技術の要素が明確に定義できるかもしれない。
でも英語だと、少なくとも私にとってはその定義が難しいのね。

今まで何度もこの日記に、”私の苦手な表現パターン”について
書こうとしては挫折していたのも事実なのだ。

”パターン”ったっていくらでもあるよね。色々あるじゃん。
って昨日はそこまで議論するのが面倒だから言わなかったけど、
それは次回の課題なのだ。

諦めずに、ちょっと真面目に考えてみよう。

私が口ごもるとき、
 (1)単純に適切なフレーズが思いつけない
 (2)構文はわかるが適切な動詞もしくは名詞など単語が出てこない
 (3)構成要素となる単語はうかぶが適切な構文を構築できない
の3つのパターンがある。

(1)は多分、決まりきったフレーズを暗記すれば乗り切れるレベルのことだ。

(2)はボキャブラリ増強がキーかといえばそうではない。
だって、知らない単語を言おうとして言えないわけじゃなくて、
知ってるけど咄嗟に出てこない基本語が沢山あるんだもん。
1秒後でも思い出せればいいんだけど、3〜4秒待ってもダメなら、
とりあえず別の表現を捻り出すしかない。
昨日は、"answer"が出てくるまでに1秒かかった。
一瞬頭が空白になる。そして何でこんな基本語が出てこないのかと呆然とする。
こういうのは、どうトレーニングするのだろう?
SSSは割と効くかもしれない。基本語の用例を多く目にするという意味では。

そして(3)。彼が言ってるパターンってのは、
多分こういう構文というか文法のことだと思う。
文法っても構成要素がいっぱいあるじゃん。
とりあえず、品詞を意識しろ、とは言ってたなぁ。

たとえば私がレッスン中にうまく使えないなと
感じている構文の1つが、比較級。

  A is bigger than B.

AとBが1語ずつなら問題ない。
でもそこに節を持ってくるとなると途端に訳がわからなくなるのだ。
傾向としてはthat節よりも動名詞で乗り切ろうとすることの方が多い。
動名詞と目的語だけというレベルならともかく、
そこに副詞をつけようとすると、副詞を付加する位置に悩む。
さらに条件節をつけたりするともうダメ。
文は崩壊していく。

今書いてて思ったけど、何が正解なのかな。
そもそもそういう複雑な比較文って、
話言葉の場合どういう風に表現するのがナチュラルなのか。

講師は、私の作文添削の効果を疑問視している。
そんなことしても、話せるようにはならないよ、と。
私の昨日の作文は、多少2箇所ほど誤りを指摘されたけど、
"It's almost perfect."だと彼は言う。

だから、「このレベルの文が書けるけど、話せない。
少なくとも書けるレベルのことを話せるようになりたい」
と言ったのだ。

そこで彼は、私のスピーキング欲は理解しつつも、
「書き言葉と話し言葉は根本的に違うから、
 ここに書かれているような言葉で話してもナチュラルではない」
という最もな指摘をした。

それは分かってる。
でも、私の書く文章なんて、そんなに凝ったものではないし、
耳で聞いてもそれほど違和感はないはずだ。
少なくとも、構文が構築できずに発話が止まるよりは、
書くのと同じレベルの文を口に出来る方がいいじゃない?

書き言葉と話し言葉がそれほど違うというならば、
少なくとも話すためのインプットに本を使うことは難しくなる。
やっぱり「フレンズ」とかを見て聞いて勉強するのがよい?

でも、一番重要なのは、意識的にアウトプットすることなわけで。
しかしながら、どこをどう意識するか、という
とっかかりをつかめないのが問題なのだ。

(3)の例に話を戻すと、私の問題点は比較級じゃないんだよな。
もっとオーソドックスな構築力。

それにどうアプローチしていくか。
答えは簡単には出ないだろうけど、頑張ってみよう。

講師の立場は常に一環している。
「沢山話せ。意識しながら話せ」

そして、親身になってくれる。

これも、毎回指名し続けてるからだろう。
最初は彼も「色々な講師の色々な英語を聞くのは勉強になるよ」と、
優等生のようなことを言っていた。
確かにそれも一理あるけど、
継続的にアドバイスしてくれる人がいないと、
フリーのレッスンなんて無駄話で終わっちゃう。

経過を見届けて欲しいし、目標を理解して、協力してもらいたい。
次回も指名することが二人の間で共通の前提となっているから、
「次までに調べておくよ」と言ってくれるし、
私のために雑誌の記事をコピーして準備していてくれたりもする。

ラッキーな出会いだったと思う。
英会話講師なんて、いついなくなっちゃうかわからないけどね。






■Webで見かけた単語
falling-out
【名】 不和、けんか、言い争い

■昨日の英会話で出てきた単語
repertoire
【名-1】 (音楽や演劇などで上演可能な)レパートリー、題目
◆【同】repertory
・ The conductor has a large repertoire of symphonies.
その指揮者は交響曲のレパートリーが広い。
・ The musician's repertoire included several popular songs.
そのミュージシャンのレパートリーには人気曲のいくつかが入っていた。
【名-2】 (個人やグループの持つ)才能や能力の範囲
【レベル】10、【発音】re'pэ(r)twα`:(r)
※今辞書引いて、衝撃だった!レパートリーだったの?全然気付かなかった。
 「フランス語だから綴りに自信ない」といって講師も辞書を引いていた(間違ってた)けど。
 発音だけ聞いてると、レパートリーとは思わなかったな。
 "set of skills"というような説明をしてたけど、説明上手いよね。
 私は、日本語でも「レパートリー」を上手く説明できません。
 それにしても、日本語にも浸透しているこの単語、
 いつぐらいにどんな形で日本に入ったのかな。

■メルマガに出てきた単語
plenary
【形】 全員出席の、完全な、正式の、十分な、全権を有する、絶対的な、無条件の
・ The issue was debated at the plenary session of the assembly.
その問題は、議会の本会議で議論された。
【レベル】12、【発音】pli':n(э)ri

reenactment
【名】 再現
・ We will do reenactment of Constitutional convention of 1787 in class.
授業中に1787年のアメリカ憲法制定会議の再現を行います。

enact
【他動-1】 (法律などを)制定する、成立させる
・ The city decided to enact a 9 o'clock curfew.
市は、9時以降の夜間外出禁止令の制定を決めた。
・ A proposed city ordinance would enact zoning, licensing and operational regulations.
市条例案は用途地域、使用許可、および営業規則を制定する。
【他動-2】 (劇などを)上演する
【レベル】10、【発音】enae'kt






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